Appleが現地時間2025年2月25日に、米国特許商標庁(USPTO)において折りたたみディスプレイに関する特許を取得しました。
ディスプレイ業界情報に詳しいDSCCのロス・ヤング氏は、折りたたみディスプレイではガラスを特殊加工して耐擦過性を向上させることが重要と述べています。
ヤング氏はまた、iPhone17 Proシリーズのディスプレイに関する予想も伝えています。
特許申請者はiPadの開発者〜折りたたみiPadを想定か
AppleがUSPTOで取得した特許は、既に出願段階で明らかになっていた折りたたみディスプレイにおいて折り目をなくすためのアイデアを取りあげたものです。
この特許には、折りたたみディスプレイにおいて折り目をなくすためのアイデアが記されています。
本特許は対象となるデバイスをラップトップと記していますが、特許申請者はAppleにおいてiPadモデルの設計を担当するマネージャであるため、折りたたみiPad(仮称:iPad Fold)を対象にしている可能性が高いとPatently Appleが指摘しています。
折りたたみディスプレイの折り目をなくすためのアイデア
折りたたみディスプレイにおいて折り目を解消するための方策として記されているものの1つは、折りたたまれる部位のガラス(下記図表14の24B)の下にポリマー層(32)を設けることでディスプレイを展開した際に下から押し上げるような構造にすることです。
ただし、今回の特許内の図表15では、ディスプレイが内側に折りたたまれるのではなく、外側に折りたたまれているように見えます。
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もう1つは、折りたたみディスプレイ自体(下記図表32および33の60)に蝶番(ヒンジ、下記図表の52)を統合することです。

折りたたみディスプレイの耐擦過性を向上させる方法
折りたたみディスプレイにおいて重要な事項として、耐擦過性に劣るディスプレイ表面のプラスチックハードコートを取り除く必要性を、ヤング氏が指摘していました。
それを実現するためには、折りたたみディスプレイパネルに厚めのガラスを用い、その上で折り目の部分のガラスのみ化学処理によって薄く加工するのが有用とヤング氏は述べています。
ヤング氏の指摘は、今回の特許に記された図表14の24Bと同じ内容に感じます。図表14の24Aや24Cとして記されているガラスは、24Bと比べて厚くなっています。
iPhone17 Proのディスプレイの仕様はiPhone16 Proと同じ?
ヤング氏はまた、iPhone17 Proシリーズのディスプレイの特長に関するフォロワーからの質問に答えています。
ヤング氏が把握している情報では、iPhone17 ProシリーズのディスプレイはiPhone16 Proシリーズのそれとほぼ同じということですので、用いられる有機EL素材も引き続き「M14」になると予想されます。
Source:USPTO via Patently Apple, Ross Young(@DSCCRoss)/X
Photo:Apple Hub(@theapplehub)/X
- Original:https://iphone-mania.jp/ipad-592935/
- Source:iPhone Mania
- Author:FT729
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