iPhone SE復活の可能性は?Appleのエントリーモデル戦略

iPhone16eは、iPhoneシリーズのエントリーモデルと呼ぶには高価になってしまいました。今後、お手頃なiPhone SEが復活することはあるのでしょうか?Bloombergのマーク・ガーマン記者は読者からの質問に応じ、AppleがエントリーモデルのiPhoneをどう売ろうとしているかについて語っています。

iPhone SE復活の可能性は?

iPhone16eは、発表前はiPhone SEの後継モデルと期待されていましたが、実際には日本での販売価格が99,800円(税込)から、アメリカでも599ドルからと、従来のiPhone SEよりも高価になりました。

Bloombergのマーク・ガーマン記者は、ニュースレターPower On読者からの「AppleはiPhone16eの発売後に、再び手頃なiPhone SEを販売する計画はないのか?」という質問に答えています。

Appleが将来的に再びiPhone SEや、新しいエントリーモデルを作るのかは分からないが、もし実現すれば、インドや東ヨーロッパのような成長市場でiPhoneを販売する手助けになるだろう、とガーマン氏は見解を述べています。

しかし少なくとも現時点で、Appleにその計画はない、と同氏は伝えています。

今後は後継機種販売後もiPhone16eの販売を継続?

今後2〜3年のうちに起きる可能性があるシナリオとして、今後iPhone16eの後継モデル(iPhone17eやiPhone18e)を発売した後に、iPhone16eの価格を引き下げて販売を継続する可能性はあるのではないか、とガーマン氏は予測しています。

AppleはiPhone16eを発売した後もiPhone15やiPhone15 Plusの販売を継続しているのと同様に、iPhone17eの発売後にはiPhone16eの販売が継続される、というわけです。

いずれにしてもAppleは、300ドルや400ドルで購入できるお手頃なiPhoneを提供したくはないようだ、とガーマン氏は締めくくっています。

iPhone16eが数年後、iPhone SEの価格帯に入ることはなさそう

Appleは2022年にiPhone14を発売し、iPhone15やiPhone16の発売後も価格を引き下げながら販売を継続しています。

ガーマン氏の言うように、iPhone16eがこれから数年間にわたって値下げを繰り返しながら販売されたとしても、その引き下げ幅は大きくありません。そう考えると、新品のiPhone16eが以前のiPhone SEの価格帯で購入可能になることはなさそうです。

発売直後のiPhone16eが販売低迷、でもAppleには問題なし

ガーマン氏は先日、発売直後のiPhone16eの販売が低迷していると指摘しています。

それでもiPhone16eのターゲットとする顧客層は、発売直後にiPhoneを購入するような顧客ではなく、Androidからの乗り換えや初めてスマートフォンを購入する顧客であり、AppleはiPhone16eが発売直後に大ヒットすることを期待していないため、iPhone16eが失敗だと断じるのはまだ早い、とコメントしています。

Source: Power On/Bloomberg


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