Apple神話崩壊?Siri遅延で信頼揺らぐ

Appleが主催する世界開発者会議(WWDC)で、同社の役員たちと番組を作るほどAppleに近い立場にある著名ブロガーのジョン・グルーバー氏が、パーソナルコンテクストを認識するSiriの導入遅延について、かなり辛口なコメントをしています。

ジョン・グルーバー氏とは何者?

グルーバー氏といえば、普段は一緒にステージに立つことのないAppleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長クレイグ・フェデリギ氏と、ワールドワイドマーケティング担当上級副社長グレッグ・ジョズウィアック氏を同時に番組内でホストするほど、Appleに対して強い影響力を持つ人物として知られています。

そんなグルーバー氏が、Appleの「パーソナルコンテクストを認識するSiri」の導入遅延について、これまでになく辛辣な意見を述べていると話題になっています。

単なる開発遅延ではない

導入が約束された機能が、開発の遅れによって実装が遅れるのはよくあることですが、今回のSiriの新機能については、事情が異なるとグルーバー氏は見ています。

同氏によれば、今回の遅延は「(新機能の実現は)不可能だと理解していた従業員が社内にいたにもかかわらず、それを無視してAppleがマーケティング方針を決めてしまったこと」に原因があるというのです。

信頼を根底から失いかねない

Appleが今回Siriの新機能について行ったことは、誤情報に基づいた誇大なマーケティングだったとみなすこともできます。

これまで「Appleができると言ったことは必ず実現する」と多くの人が信じてきましたが、今回の件はその信頼を根底から揺るがしかねない―と、グルーバー氏は警鐘を鳴らしています。

Source: Daring Fireball via MacRumors



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