V型3気筒ターボ付き!? バイク好きなら気になるモーターサイクルショーの注目モデルをピックアップ

この週末から大阪で幕を開けた今年の「モーターサイクルショー」。3月28日〜30日には東京のビッグサイトで、4月4日〜6日には名古屋のAichi Sky Expoで開催されます。バイクファンにとっては、今年のバイクシーンを占う上で重要なイベントなので注目される出展モデルをメーカー別にピックアップしてみました。

 

■ホンダは2つのコンセプトマシンに期待!

ホンダのブースで注目したいのは世界初公開となる「CB1000F コンセプト」。ベースとなっているのは今年発売された「CB1000 ホーネット」ですが、外装デザインは1979年に発売された「CB750/900F」を思わせます。近年は2輪だけでなく、4輪の世界でも過去の名車のデザインを現代の技術で作り直したような“ネオレトロ”系のマシンが人気ですが、その文脈に沿ったモデルと言えそうです。

▲「CB1000F コンセプト」

エンジンは水冷の直列4気筒。マフラーのデザインもレトロな仕上がりで、ライトやホーンから成るフロントフェイスも過去のCBシリーズの伝統を感じさせます。あくまでコンセプトモデルですが、このまま発売されてもおかしくない完成度で、市販されれば「Z900RS」に対抗するヒットモデルとなりそうです。

昨年のEICMA(ミラノショー)で発表された電動過給機付きV型3気筒エンジンのコンセプトも国内初公開されています。

ホンダのV型3気筒といえば「NS400R」や「MVX250F」などを思い出してしまう世代ですが、今回のエンジンはもちろん4ストローク。エンジンの上にはターボのようなかたちをした電動過給機が見えます。

電動の過給機はエンジンの回転数に関わらずパワーアップを図ることができ、配置の自由度も高いことからバイク向きなのだとか。個人的には「NS400R」のような異次元の加速感が味わえるマシンの登場を期待せずにはいられません。

そのほかにも「CBR250RR」の新カラーや、「Eクラッチ」を搭載した「レブル250」も展示されているので、そのあたりも気になるところです。

 

■ヤマハブースでは市販予定車に注目

ヤマハブースで一番の注目は、国内初公開となる「YZF-R9」でしょう。

▲「YZF-R9」

すでに海外では発売されているモデルですが、「MT-09」などで評価の高い3気筒エンジンを搭載したスーパースポーツに期待が高まります。ヤマハの歴代スーパースポーツの中で最軽量の新型アルミフレームを採用していて、大きめのウィングレットを装備するなど注目点の多いマシンです。

もう1台の注目は「トレーサー9 GT+ Y-AMT」です。

▲「トレーサー9 GT+ Y-AMT」

こちらも3気筒エンジンを搭載したツーリングモデルですが、昨年リリースされた自動変速機構「Y-AMT」を採用しているのが最大のポイント。スポーツ走行も楽しめる自動変速機構ではありますが、やはり長時間のライディングで疲れが少ないはずなのでツーリングモデルではそのメリットが活きそうです。どちらも市販予定車としての公開なので、気になっている人は現車を確認しておきましょう。

 

■スズキのあのマシンにまたがってみたい

スズキで気になるのは、やはり国内初公開となる「DR-Z4S」と「DR-Z4SM」の2車種です。

▲「DR-Z4S」

400cc単気筒のパワフルなエンジンを搭載したオフロード&モタードマシンということで注目していますが、「S」で920mm、「SM」でも890mmというシート高に恐れをなしているのは筆者だけではないでしょう。

▲「DR-Z4SM」

モーターサイクルショーでは実際にまたがれる車体も用意されているようなので、足付き性などを確認しておきたいところです。過去の「DR-Z400S/SM」はシートが高くてその上硬かったことから“三角木馬”なんて呼び方もされていたので、実際にまたがってみたいところです。

 

■ビモータブランドにも注目したいカワサキ

カワサキブースでは、国内未発売の「Ninja 1100SX SE」や「VERSYS 1100 SE」なども展示されますが、「W230」や「KLX230」シリーズの実車に触れられるのが注目ポイントですね。

▲「メグロK3」

兄弟車の「W230」と「メグロS1」の質感の違いだとか、「KLX230シェルパ」と「KLX230SM」ではどちらが足付き性がいいのか? など気になっている人もいるのではないでしょうか。

▲「KLX230シェルパ」

また、ビモータブランドのスーパースポーツ「KB998 Rimini」や「KB4RC」などが国内初披露されているのも気になるところ。どちらも高価なモデルですが「KB4RC」はまたがれる車体も展示されているようです。

▲「KB998 Rimini」

▲「KB4RC」

*  *  *

バイクファン的には注目モデルの多い今年のモーターサイクルショー。そのほかにも輸入ブランドはもちろん、車両メーカー以外の展示も充実しているので、現地に行って触れてみることをおすすめします。

>> モーターサイクルショー

<取材・文/増谷茂樹

増谷茂樹|編集プロダクションやモノ系雑誌の編集部などを経て、フリーランスのライターに。クルマ、バイク、自転車など、タイヤの付いている乗り物が好物。専門的な情報をできるだけ分かりやすく書くことを信条に、さまざまな雑誌やWebメディアに寄稿している。

 

 

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