【アウトドア銘品図鑑】
「やっぱ、焚き火っしょ!」を合い言葉に、コンパクト収納&簡単組み立ての箱型焚き火台や、煙突まで薄くたためるガラス窓付き薪ストーブを発表して徒歩派やキャンツー派の心をわしづかみにしてきた笑's。
2025年春の新作は「B-GO-WING」みたいに長い薪を載せられる「A-4君」で、しかも待望の薪ストーブ化対応版!
その名も「A-4-WING【超】(BEYOND)」(1万4960円)。
4月8日に先行発売・即完売となった「A-4-WING【超】(BEYOND)」と薪スト化キット(発売日未定)のサンプルを借りて、試してきました。
■キットも全部薄型収納できちゃう
笑'sの焚き火台は書類ケースみたいに薄くたためるのが特徴ですが、それは薪ストーブキットも同じ。並べてみるとこの通り。
▲左から「A-4-WING【超】(BEYOND)」、薪スト化キット、煙突
まずはベースとなる「A-4-WING【超】(BEYOND)」の組み立てについて。基本パーツは「A-4君」と同じで組み立て方も同じ。
本体の脚を出して短辺の側面を起こしたら、長辺の側面を差し込みます。
▲組み立てサイズは36〜46×20.6×29cm
最後にロストルを浮かせるように載せたら完成。調理する場合は付属のゴトクをクロスさせるように載せます。
幅36mmの箱型なので40cmの薪はどうやっても飛び出してしまします。どっしりしているので40cm薪を入れても倒れはしませんが、火がついた薪が外側に落ちるなんてことはあるわけで、ペットや焚き火に不慣れな人といっしょの場合はちょっと不安。
そんなときは「A-4-WING【超】(BEYOND)」の両側を広げるとこの通り! 40cm薪をしっかり受け止めてくれるんです。もちろん、この状態でもゴトクを使えます。
▲手前には窓があるので箱型に閉じた状態でも薪をいじりやすい
サイドを広げるときは、下側を引き出してウイング部分を支えるので、太い薪を置いてもグラつくことはありません。しっかり面で支えるので安心感がスゴイ。
そしてこの支え部分を裏から見てみると、空気取り入れ用の穴があいています。
本体と繋がっている側面は二重になっていて、上のほうに空気孔を装備。箱型焚き火台のときは、サイドの支え部分にある空気孔から空気を取り入れるんですね。
もともと笑'sの焚き火台は箱型で熱をためやすく、ドラフト効果も期待できるうえ、ロストルから絶え間なく空気を供給できてよく燃えると評判なんですが、この構造が加わるから燃料力はより高まるというわけ。
もちろんサイドを開いてじんわり焚き火を楽しむなんてことも可能なので、1台で好みの火を楽しめるんです。
「A-4君」のオプションパーツをそのまま使えるのも高ポイントと言えるでしょう。
■薪スト化にチャレンジ
次はいよいよ薪ストーブにトランスフォーム!
▲天面、側面取り付け用パーツと煙突差し込み口、煙突、ブレ防止用金具
薪スト化キットはこの通り。細かなパーツを組み合わせるというのではないので、説明書を見なくても完成をイメージしやすいんです。
最初に取りかかったのは、コの字になっている2つの煙突パーツを組み合わせて煙突作り。片側にリベットが付いているので、これに押し込むだけでいいんですが、金属なのでちょっとコツが必要です。
ホームセンターなどで手に入る円筒形煙突との互換性はないので、まっすぐ上に伸ばすしかありません。でも、この構造だと、煙突掃除がとにかく楽。それに収納性の高さは大きな武器と言えるでしょう
次は本体側の準備。
トビラ付きの側面を、キットのガラス面に変更したら片側のウイングを開きます。煙突を差すためのパーツ、そして天面とロック付きのパーツを差し込めば本体側の準備も完了。
煙突と本体を合体。ブレ防止用金具を煙突に入れて綿ロープで地面に固定すれば完成です。
実際に火を入れたところ、煙突に向かって上昇気流が発生してよく燃えます。
収納時はあんなに小さかったのにちゃんと薪ストーブ! 組み立て式なので煙の漏れがあるかと思いましたが、そうそう気にならないし、しばらく燃やしても窓ガラスはクリアできれいに炎を眺められます。
薪を燃やし尽くしたいときなど炎に勢いがほしいときは箱型、長い薪を燃やしたいときやじっくり焚き火を楽しみたいときはウイングを広げて。「A-4-WING【超】(BEYOND)」は「B-GO-WING」譲りのトランスフォームで、シーンにあった焚き火を楽しめます。
笑'sには、畳める薪ストーブ「焚き火の箱」という名作がありますが、キットと「A-4-WING【超】(BEYOND)」を組み合わせれば、「焚き火の箱」みたいに周囲をじんわりあたためる薪ストーブに変身します。
焚き火好きをうならせる新構造+薪スト化の実現…これはもう、モノを増やすのをためらっているファミリーや積載量に限りがあるキャンプ好きライダーにとって、これ以上ない“焚き火台を買い換える理由”となりそうです。
>> 笑’s-sho's-
<取材・文/大森弘恵 撮影協力/昭和プレス>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/670128/
- Source:&GP
- Author:&GP
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