量ではなくアゴ力を試されるデカ盛り!? 武蔵野うどん うちたて家(池袋)で「肉汁うどん・1kg」を食べてきた!

<“デカ盛り”発見伝!>

美味しいものをお腹いっぱい、思いっきり食べたい…。実際に食べられるかどうかは置いておくとして、漠然とそんな気持ちが常にどこかにあるのが世の男たちではないでしょうか。そして、そんなロマンを叶えてくれる、“デカ盛り”と呼ばれるメニュー。我々&GPが見つけてきた、ワンパク“デカ盛り”メニューをぜひご賞味あれ!

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池袋と言えばJR、西武、東武、メトロなどのターミナル駅であり、大学や専門学校なども多く、若い人がいっぱいいる街。となると、お腹いっぱい食べたい人のためのデカ盛り料理を出すお店もいろいろある街なはず。

そこで今回向かったのは「武蔵野うどん うちたて家」。ぶっとくてコシが強いのが特徴で、埼玉や東京多摩地区のご当地うどんである武蔵野うどんが食べられるお店です。

▲券売機。うどんの量は「普通」から「1kg」まで5段階のボリュームが選べる

まずは入り口にある券売機で食券を購入。「とろろうどん」や「きのこ汁うどん」、「カレー汁うどん」など9種の中から選んだのは「肉汁うどん」。ボリュームはもちろん「1kg」に決定。お店のHPにも「肉汁うどん」は“武蔵野うどんの定番”と書いてあったし。

ちなみに1番安い「もりうどん」の並だと770円、「鴨汁うどん」の並は1230円。メニューを選んだのち、うどんの量をさらに選ぶスタイルです。

▲店内。カウンター席と大きなテーブル席が。時間によっては行列ができることも

店の中に入り、カウンター席に着くと目の前には大きな釜が。これでうどんを茹でるんだ〜。とのんびり眺めてしまいます。茹でる前の武蔵野うどん、かなり太い! これは茹でたらもっと太くなるの!? ラーメンの麺だと茹でた後は1.3倍とか1.5倍になるって言うけれど、武蔵野うどんだとどうなんだろう。

店の一角にはうどんを打つための大きな台が。なるほど、確かに「“うちたて”家」。ここでうどんも切ってるんだ〜。

■ざる3段! ド迫力の「肉汁うどん・1kg」は麺だけでも1124g!

▲「肉汁うどん・1kg」(1490円)。小皿にネギと、希望した場合茹で汁が付いてくる

待つこと十数分。目の前にやってきたのは茹でたてのうどんがマス型のざる3段分。早速計測です。うどんが入っているマス型のざるは幅28cm奥行き16cm、3つを重ねて麺を測ると重さは1124g、肉汁は直径14cmの器に重さ437g(ともに器の重さを除く)。トータル1561g。締めに茹で汁を入れて飲み切るなら1.7kg超えは確実です。

早速一口! 武蔵野うどんの特徴でもある、ガツンとした弾力を感じます。一気に何本も啜っちゃうと口の中がいっぱいで大変なことになる。極太、ワシワシで食べ応えがすごい!

▲うどんだけで重さ1124g。「武蔵野うどんは茹でてもそこまで重さが変わらないんですよ」(店長)

とりあえず、1本ずつ食べ進めることにするのですが、なかなか食べ進められない! しかも、こめかみを駆使しまくり。ワシワシ、コツコツと攻略していく感じです。満腹感より、噛むのに音を上げてしまいそう。

肉汁は関東風の甘辛醤油味。想像以上に豚肉が入っていて、肉の甘みも感じます。豚肉をごま油で炒めてから汁に入れるため、ゴマのいい香りも。これ、ご飯を入れても美味しいおじやになりそう。あったかいおつゆです。

▲肉汁は重さ437g。1kgなど大盛りのときには汁の量も多くしているとのこと

「ムチムチした弾力感、みっちりした重量感が特徴で、茹でたての麺を流水で締めたものを熱々のつけ汁で味わうのが武蔵野流です。讃岐うどんは噛まずにノド越しを楽しむと言われていますが、武蔵野うどんは対極的で噛んで、歯応えと小麦粉の旨味を楽しむものですね」と店長。

確かに、噛み応えがしっかりしている。そして、小麦を堪能している感がすごい。ムチムチというか、シコシコというか。あ、ワシワシだった。しっかり強めの甘辛の肉汁と、このうどんとのバランスが完璧です。

▲うどんを数本箸で持つと、重い! 一般的なうどんと比べて感覚的に2〜3倍違う気がする

いくら肉汁は多めになっているとしても、うどんは1kg超え。あの〜、もしつけ汁がなくなったら、おかわりってできるんですか?

「つけ汁が足りなくなるってことはまずないですね〜。それより、つけ汁が冷めたから温めて、というリクエストはありますよ〜」

なるほど。流水で締めたうどんを食べ続けていると当然汁は冷めてくる。それを温め直してくれるのはありがたい。

▲大きな釜でうどんを茹でる。「オープンキッチンで調理過程が見えることにより、お客様に安心してお召し上がりいただいています」(店長)

「以前、7人いるお客様のうち6人が1kgうどんのオーダーだったことがあるんですよ。そのときは大変でしたね〜。釜が最大2kg分までしか茹でられないので」と笑いながら話す店長。ということは、1kgって結構みんな注文するの?

「最近人気ですよ〜。この前も某大学のうどん部の方が来て、1kgを注文されました」

ちなみに、最大食べた人ってどれくらい?

「某大食いタレントさんがテレビの撮影で3kg食べましたね。彼女はプライベートでも食べに来てくれるんですよ」

フードファイターの3kgならきっと余裕だろうけれど、なんといっても武蔵野うどん。アゴ、というかこめかみ、大丈夫だったのかなぁ…。

▲平ざるで釜から取り出し、流水で一気に締める。「柔らかいうどんがいい場合、『あつやわ』にもできるので注文時にお伝えください」(店長の史 占豊さん)

そもそも、なぜ池袋で武蔵野うどん?

「社長はもともとうどんとそばのお店をやっていたのですが、武蔵野うどんに出会ったことから、気に入って2001年に栃木県でお店を出したのがきっかけですね」

なので、池袋だけではなく茨城県古河市や栃木県下野市に姉妹店があるとのこと。いや、そっちが元祖で、池袋は3号店になるのか。

そして、もし食べきれなかった場合はうどんのみテイクアウト可能。しっかりした噛み応えのうどんなので、持ち帰りにしても伸びてだらだらになる心配はなさそうです。

打ちたてで、ぶっとくて食べ応えのすごい武蔵野うどんに甘辛味のつけ汁。これは、胃袋の容量というよりアゴ力、こめかみ力を必要とするデカ盛りと言えそうです。

次回は熱々の「味噌煮込みうどん(普通)」(1430円)にするか、これまた王道の「きのこ汁うどん」(1010円〜)にするか。これだけワシワシの麺だと「カレー汁うどん」(1070円〜)にしたら、顔も服もカレー汁が飛びまくるかも? エプロン持参でまたすぐに来たいと思います!

「武蔵野うどん うちたて家」
住所:東京都豊島区南池袋3-13-17
TEL:03-3980-3361
営業時間:11:00~21:00
定休日:なし

>> 【連載】“デカ盛り”発見伝!

<取材・文/いしざわりかこ 撮影/橋本千尋>

 

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