
TSMCが、同社に半導体の製造を委託している各社に対し、5nmプロセス以降の先端プロセスで製造される製品の値上げ交渉を開始したとの情報が、Naverブログに投稿されました。
これにより、A20およびA20 Proの卸価格が上昇し、iPhone18シリーズの値上げに繋がる可能性が指摘されています。
TSMCが製造委託元へ最大10%の値上げを通知?
Naverブログの投稿者であるyeux1122氏によれば、TSMCが各社に通知した**値上げ幅は3%〜5%、一部製品では最大8%〜10%に達するとしています。
5nm以降の微細化プロセスで製造されるAppleのチップは、以下の通りです。
- A16 Bionic
- A17 Pro
- A18/A18 Pro
- A19/A19 Pro
- M3シリーズ
- M4シリーズ
- M5シリーズ
さらに、2026年に2nmプロセス「N2」で製造予定のA20 / A20 ProおよびM6シリーズも、今回の値上げ交渉の対象に含まれるとみられます。
iPhone18シリーズの値上げ懸念
サプライチェーン関係者の一部からは、A20 / A20 Proの卸価格がA19 / A19 Pro比で50%以上上昇する可能性があるとして、iPhone18シリーズの値上げを懸念する声も上がっています。
ただし、投稿者のyeux1122氏は他メディアの情報を後追いする傾向が強く、同氏独自の予想の信憑性は高くないため、報道内容を割り引いて捉える必要があります。
製造プロセスの微細化とiPhone価格は必ずしも連動しない
これまでも、5nmや3nmといった先端プロセスへの移行時には常に値上げ懸念が生じてきましたが、米国市場でのiPhone販売価格が製造コストの上昇に直接反映された事例はほとんどありません。
Appleは、チップコストだけでなく、カメラモジュールや筐体素材、新機能に関する部品価格や市場動向など、総合的な判断で価格設定を行っていると考えられます。
TSMCの3nmプロセス「N3」は当初良品率が低く、コスト上昇が懸念されていました。
そのためAppleは一時、第2世代3nmプロセス「N3E」での委託を検討していたとされますが、最終的には初期版の改良型である「N3B」でA17 Proの量産を開始しています。
iPhone18シリーズおよびiPhone Air 2の値上げなしと予想
AppleとTSMCの関係は深く、Appleはすでに2nmプロセス「N2」での生産枠の大部分を確保済みとみられます。
また、他社が第2世代2nmプロセス「N2P」で製造を予約している状況を踏まえると、各社がそれを断念するような大幅値上げに踏み切る可能性は低いと考えられます。
したがって、iPhone18シリーズおよびiPhone Air 2の販売価格は据え置かれる可能性が高いと考えられます。
為替レート次第では日本での価格が上昇する可能性はあるものの、米国市場での価格はA20/A20 Proの製造コスト上昇による影響を受けないと予想されます。
Photo:Apple Hub(@theapplehub)/X
- Original:https://iphone-mania.jp/iphone18-598961/
- Source:iPhone Mania
- Author:FT729
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