本当に価値あるモノだけを身に纏う。憧れのファッションアイテム8選【憧れの一生モノ名鑑】

【憧れの一生モノ名鑑】

身につけるものは、どれも一度手にしたら長く付き合いたいもの。しかし、それらを自分の目で見極めるのは決して容易ではない。本稿では、時を超えて輝きを放つ逸品を厳選し、移ろう時代の中でも変わらぬ価値を持つ“本物”を紹介する。

*  *  *

【Part 1】
FASHION

1. 入念な仕上げが映し出す上質で繊細な構造美

オーデマ ピゲ
「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック」(379万5000円)

スレートグレーの文字盤に「ナイトブルー、クラウド 50」カラーのインナーベゼルを合わせたシックな配色がポイント。ケース径は41mmとバランスがよく、優れた視認性と人間工学に基づいた設計が、洗練された落ち着きのある美しさを際立たせます(オーデマ ピゲ ジャパン PR)

ポリッシュとサテンを繊細に切り替えた仕上げが、ステンレスに柔らかな陰影を宿し、光の角度ごとに異なる表情を描き出している。その奥行きこそが、オーデマ ピゲらしい建築的造形美をより際立たせているのだ。また、グレーとブルーを重ねた控えめな配色も深みがあり、長く愛される“一生モノ”としての風格を感じさせる。

SPEC:ケース径:41mm、厚さ:10.7mm、キャリバー4302、パワーリザーブ:約70時間(最大巻き上げ時)、30m防水、SSケース

▲文字盤に施された同心円状のパターンが水面の波紋のように光を捉え、見る角度によって豊かな陰影と輝きを描き出している

2. 〝旅のスピリットを小さなボディに凝縮

リモワ
「Personalクロスボディバッグ」(25万800円)

象徴的なグルーヴデザインがあしらわれたアルミニウムシェルは、ひと目でリモワとわかる存在感があります。レザーストラップは取り外し可能なので、シーンに応じてクラッチバッグのように使ってもおしゃれです(GoodsPress Web編集部 若澤 創)

軽量かつ堅牢なアルミニウム製のスーツケースで名を馳せるリモワが手がけた本作は、そのDNAを感じさせる精巧なつくりが魅力。素材はもちろんアルミニウムを使用し、滑らかな開閉や緻密に設計されたポケット配置など、細部へのこだわりも際立っている。リモワの哲学がしっかり息づいた、“日常で使える機能美の結晶”だ。

▲Dリングはストラップを外した際も金具が出っ張らず、ケース表面にフラットに収まる構造。機能性と美観を両立したディテールだ

▲中を開くとイタリア製の上質なレザーがお目見え。二つのコンパートメントやカードスロットを備え、見た目以上の使いやすさを誇る

3. 端正な佇まいに宿る英国靴の矜持

ジョンロブ
「ロペス」(26万9500円)

エプロン(つま先まわり)のステッチはすべて熟練職人による手作業によるもの。1足を仕上げるのに1時間半要し、細部に至るまで高度な技術が駆使されています。シンプルでありながら、洗練されたスタイルは世代を超えて世界中で愛されています(ジョンロブジャパン 広報)

1950年の誕生以来、ジョンロブを象徴するローファーとして語り継がれてきた「ロペス」。一見シンプルだが、革のつなぎ目を極力なくした滑らかなフォルムと、手縫いで仕上げた立体的なステッチが生む奥行きが格の違いを物語る。履くほどに足に馴染むしなやかな革と端正なフォルムが、流行を超えて愛される理由なのだ。

▲滑らかなカーフを贅沢に使用。丹念な磨きで革本来の艶と奥行きを引き出し、履くほどに深みを増していく

4. 125年、変わらぬ姿でスタイルの基準であり続ける

ブルックス ブラザーズ
「スーピマコットン オックスフォード ドレスシャツ Traditional Fit」(3万1900円)

2025年は、ボタンダウンシャツが誕生してから125年の節目。ファッション史上最も模倣されたアイテムと呼ばれるこのシャツは、歴代大統領から有名アーティストまで多くの人々に愛され続けている不朽の名作です(ブルックス ブラザーズ PR)

ブルックス ブラザーズを象徴する、アメリカ製のボタンダウンシャツ。アメリカ産スーピマコットン100%のオックスフォード生地を使用し、国内工場で丁寧に縫製。伝統的な6つボタン仕様を踏襲しつつ、襟元のフィット感を高めた設計が特徴だ。自然な艶と滑らかな肌触りを備えた、ブランドのこだわりが息づく一着。

▲全体にゆとりをもたせた伝統的なアメリカンスタイルを採用。現行モデルの中でも最もワイドなボックスシルエットに仕上がっている

5. 時代の熱を閉じ込めた 永遠のアイコン

ルイスレザーズ
「No.391 Lightning」(24万2000円~)

重厚なホースハイドを使用し、着るほどに体に馴染むのが「ライトニング」の魅力。着始めはしっかりとしたハリがありますが、時間とともに艶と深みを増していきます。その変化こそが、この一着の醍醐味だと思います(ルイスレザーズジャパンマネージャー 後藤恒明さん)

ダウンやコートなど、さまざまなアウターがある中でも、一生に一度は本物のレザージャケットに袖を通してみたいと思う人も多いはず。こちらは、1958年に誕生したルイスレザーを代表する一着。4つのジップポケットとウエストベルトを備え、英国製レザーが放つ艶と重厚感が、他のアウターでは得られない存在感をもたらす。

▲ジョン・レノンやジョー・ストラマーをはじめ、数々のミュージシャンが袖を通した70年代のパンクムーブメントを象徴する一着

6. 素材の概念を変える カシミヤニットの新境地

ボーディ
「HEAVYWEIGHT CREW」(13万2000円)

上質なカシミヤを贅沢に編み上げ、スウェットの気軽さとニットの上品さを兼ね備えています。袖や裾のリブには強めのテンションをかけ、スタンダードなシルエットと相まって時代に左右されないデザインになっています(alpha Brand Consulting PR Communications 稲垣大貴さん)

BODHI(ボーディ)は、天然素材とクラフトマンシップにこだわるジャパンブランド。カシミヤの上質な風合いを日常着へと昇華するその哲学を象徴するのが、今回フィーチャーする「HEAVYWEIGHT CREW」だ。重厚な編み地と軽快な着心地を両立し、“ニットでもスウェットでもない”唯一の存在に仕上げている。

▲カシミヤ本来の吸湿性が体の余分な水分を吸収し、体温を調整して蒸れを防ぐなど、室内外問わず快適に過ごせること請け合い

▲カシミヤならではの鮮やかな発色も魅力。深みのあるトーンから軽やかな色まで、素材の上質さを引き立てる豊富な色展開を揃える

7. 品と軽やかさを纏う 冬コートの大本命

マッキントッシュ
「ハンビー カシミア ウールブレンド コート」(19万8000円)

肩を落としたリラックスした着心地と、ゆとりのあるアームホールを組み合わせることで、中に厚手のニットを着ても動きやすい設計になっています。冬の季節に頼れる一着で、思わず手に取りたくなります(八木通商 PR 大畑広志さん)

数々の名コートを手掛けてきたマッキントッシュの中でも、「ハンビー」は、ゆるやかに裾へ広がる“Aライン”シルエットで新しい定番を築いたモデル。ゆとりのある肩回りと、羽織るだけで形が決まる美しいバランスが魅力だ。リベット補強のフラップポケットや、防風性を高めるチンタブなど、細部の機能美も見逃せない。

▲ハリのあるウールに、しなやかで軽やかなカシミヤを掛け合わせることで、上質な艶と柔らかさを兼ね備えた生地に仕上げている

8. 最高級コットンが生み出す 究極のデイリーウエア

ヅィメリ
「ロイヤルクラシック」(1万8700円)

驚くほどの伸縮性と羽のような軽さが特徴で、ブランドの最高峰ラインにふさわしい上質な仕上がり。肌に寄り添うような柔らかさと精密な縫製が生み出す着心地は、一度身につけるときっと手放せなくなるはずです(株式会社ウイックス・マネージャー 浅野誠太郎さん)

本当のおしゃれは、見えないところにこそ宿るのかもしれない。スイスで生まれたヅィメリの「ロイヤルクラシック」は、100%スイス製の上質なコットンが体を包み込むようにフィットし、縫製と裁断の精密さはもはや工芸の域。見える部分ではなく、見えない部分で品格を保つ。これぞ、“勝負”の一着と呼ぶにふさわしい。

▲厳選された上質なコットンをスイスの熟練職人が一枚ずつ丁寧に仕立てることで、ほかにはない極上の肌ざわりを生み出している

 

>> 特集【憧れの一生モノ名鑑】

※2025年11月6日発売「GoodsPress」12月号64-67ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/若澤創>

 

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