【GoodsPress Web 旅モノグランプリ 2025】
日常の延長に非日常と旅の楽しみ方はさまざま! 今年も「GoodsPress Web 旅モノグランプリ 2025」の季節がやってきました。2回目となる今回も、世界を巡りながらその魅力を発信し続ける旅のエキスパートをお迎えして、2025年話題となった新作からロングセラーまで数ある中から優秀な5アイテムをセレクトし、その中から大賞を選出! いずれも“持っていると旅で活躍する”アイテムばかり。この冬旅のオトモにベストな逸品たちを7カテゴリーに分けてご紹介します。
▲【GoodsPress Web 旅モノグランプリ 2025】選考委員会(※手前左から)航空・旅行アナリスト 帝京大学理工学部航空宇宙工学科非常勤講師/鳥海高太朗氏、世界を旅しながらガジェット記事を執筆・ノマド系テクニカルライター/中山 智氏、世界一周・66カ国渡航、バックパックが相棒・株式会社ツキヒ 代表取締役 株式会社SAGOJO 取締役/鈴木英嗣氏、(奥左から)世界5大陸を回ったGoodsPress Web編集長/澤村尚徳、コーヒーの生産地巡りがライフワークの旅モノ担当/円道秀和
<Part 7>
旅カメラ編
スマホ1台で気軽に旅するもよし、カメラでいつもとは異なる目線で思い出を切り取るもよし。どんな手段であれ、旅の記録を残すのは楽しい作業です。昨今はSNSや動画配信サイトへのアップを考慮して撮影することも多くなってきました。“誰かに見せる”を前提に撮影することはもちろんですが、自分の思い出用としても、撮れる画や使い勝手、持ち運びやすさなど気になってくるポイントはたくさんあります。そこで、取材はもちろん旅の記録として日々撮影にまつわる環境を整えている旅のエキスパートたちに、最新旅カメラ事情についてあれこれ話を聞きました。
■撮りたい画を考慮して最適な1台を選びたい!

ーー静止画はもちろん動画撮影は昨今のトレンドならびにカメラ選びでは外せません。
澤村 ニコンの「ZR」は評判がいいですよね。軍艦部分がわかりやすいレイアウトで、PHOTO/VIDEOの変更もスライドボタンでサッと切り替えられるから感覚的に使えます。
円道 写真と動画をいかに意識しているかがわかる操作系だなぁと。キットレンズは24-70mmで大きめ。今回の5アイテムの中では唯一の一眼ですね。
鳥海 最近はスマホで撮影する人も多いけど。
円道 ほんと2極化しているなって感じます。
澤村 実はカメラ需要は2024年から右肩上がりで、回復傾向なんですよね。
鳥海 キヤノン「PowerShot V1」は非常に売れているって話をよく聞きます。
円道 レンズ交換式ではない、いわゆるコンデジでVlog向けのカメラですね。比較的価格もリーズナブルですし、機能も含めてみんなが手に取るのがわかる。

ーーちなみに皆さんはどのような機材を使用しているんですか?
鳥海 僕はiPhone 17 PROとInsta 360の「GO Ultra」です。
円道 Insta 360は、全天球の「insta 360 X5」とかも若い人に人気ですよね。
澤村 よく投げて撮影しているイメージ。
中山 以前に比べると相当画質は良くなっているなと。とりあえず全部録画しといて、あとで切り出して使うにはもってこいですよね。
澤村 映像が似てしまう部分があるから、アングル探しと撮影者のセンスが必要な1台ではありますね。
中山 僕はライカレンズ搭載の「Xiaomi 14 Ultra」を愛用していますが、最新モデルの「Xiaomi 15 Ultra」もいいなぁ〜って。
鳥海 僕もそれ狙ってます。
中山 そこそこのズームがありますし、旅用カメラとしても優秀。スマホ付きのカメラって感じなんですよね。あくまでカメラが主役。

ーーDJI愛用者も非常に多いですよね。
円道 「Osmo Nano」が発売されたことで、アクションカメラ、ジンバル付きカメラ、360°カメラ、超小型カメラと全方向揃った印象です。
澤村 これはいいですよね。一度使ったら便利すぎて手放せないですもん。カメラ部分のバッテリーが結構あるから、最大200分撮影できるのはありがたい。
鈴木 見た目自体がかっこいいですよね。
鳥海 マイク問題も解消されているから、安心して動画と音声が録れるんですよね。
円道 頭ひとつ抜けたなって思います。
ーー全体として、単体だけでなくスマホ連携を前提に機種を選べば間違いないかなと。
中山 ハイエンドスマホなら1台でいいけど、そうじゃないなら、カメラとの併用がいいと思いますね。あとSDカードの入れ忘れやバッテリー問題は付きまとうので、そこは注意しつつ。
澤村 個人的には一眼へのテンションが上がってきてます。やはり欲しい時に欲しいものを買うのが一番ではないでしょうか(笑)。
<大賞>

■分離式超小型カメラで手ぶらVlog撮影
DJI
「Osmo Nano」(スタンダードコンボ64GB:4万3980円/128GB:4万8730円)
▲左のミニ延長ロッドは別売り
撮影時のマイク問題も解消されているし、個人的にも大注目の1台です(鳥海さん)
とにかくデザインがいい。一度使うと手放せない機能性も◎(澤村)

カメラとモニター部分をカチッと素早く着脱でき、付属クリップなどを活用することで手持ちからハンズフリーまで、気軽にあらゆるシーンの撮影に対応が可能です。新型1/1.3インチセンサーにより最高レベルの画質での撮影を叶えるのに加え、高品質画像処理プロセッサーを搭載し、最大13.5ストップのダイナミックレンジを実現。暗い場所から明るい場所まで鮮明でディテールがクリアな映像が初心者でも簡単に撮影できるのも大きな特徴。最大200分もの長時間撮影で、撮りたい瞬間を逃しません。

ーMaker’s Recommendー
軽量かつコンパクト、そしてそんなボディからは想像もつかない高画質で撮影してくれるカメラです。小さなカメラですが、優れた手ぶれ補正効果やバッテリー性能を発揮します。家族や友達との団欒の時間や冬休みのお出かけシーンが増えるこれからの季節に、Osmo Nanoなら、そういったとっておきの瞬間を、自然なアングルから、生き生きとした映像で捉えることができます。(DJI JAPAN広報)
<優秀賞>
■シネマティックな本格映像が手に入る
ニコン
「ZR」(24-70レンズキット:37万4000円 ※ニコンダイレクト販売価格)

軍艦部分のレイアウトが特徴的。動画と静止画の切り替えがラク(澤村)
写真メインだけど動画もしっかり撮りたいという人にはぴったり。サイズ感もいいですよね(円道)

映像クリエイター向けの「Z CINEMA」シリーズ最小のフルサイズCMOSセンサー搭載モデル。RAWフォーマット「R3D NE」の内部収録を可能とし、忠実な肌の色味やフィルムのような色合い、白飛びせず階調がなだらかなに変化するロールオフ処理が得られます。約630gという軽量ボディで取り回しやすいうえに、ケージやモニターといった周辺機器を使わなくても、高解像度モニターや高機能内蔵マイクなどを備え、1台でもハイクオリティな動画撮影が可能になっています。また、高速高精度AFやボディ内5軸手ブレ補正など、基本スペックの高さは静止画(写真)撮影でも活躍します。

ーMaker’s Recommendー
『ZR』はニコンとREDのシナジーによって生まれた、ニコン初のシネマカメラです。REDのカラーサイエンスとワークフローを実現し、大がかりな外部機器が無くても、シネマルックな映像制作を多くの方にお楽しみいただけます。(ニコンイメージングジャパン 広報)
>> ニコン「ZR」
<優秀賞>
■本格動画も写真もこれ1台でOK!
キヤノン
「PowerShot V1」(実勢価格:14万8500円前後)

動画撮影者がこぞって購入している人気モデル。本当に使っている人が多い(鳥海さん)
コンデジだから気軽に持ち歩けます。Vlog撮影にもってこい!(円道)

Vlogカメラ「PowerShot V」シリーズの第2弾は、有効画素数最大約2230万画素の1.4型CMOSセンサーと映像エンジン“DIGIC X”を搭載し、高画質&高感度を実現。独自のAFシステム“デュアルピクセルCMOS AF II for PowerShot”による高速・高精度なAFで、撮影したい瞬間をしっかりと捉えてくれます。“瞳検出”機能で、素早い被写体のピント合わせもスムーズ。また、4Kクロップ/60Pでの撮影ができるうえ、使用時のボディの熱問題は冷却ファンの内蔵で適切に処理し影響を軽減。自撮りから広角を活かした複数人での撮影など幅広い映像撮影に応える仕様です。

ーMaker’s Recommendー
「これひとつあれば、それでいい」撮ることの本質は何か? 必要なものを磨きぬき、一台で完結する身軽さを追求しました。1.4型センサーによる高画質&高感度と超広角レンズ搭載で風景をダイナミックに写し撮る、撮影に必要な本格機能をコンパクトなボディーに凝縮したレンズ一体型カメラです。(キヤノンマーケティングジャパン 広報部/池田さん)
<優秀賞>
■スポーツシーンがよりドラマティックに!
Insta360
「Insta360 X5」(8万4800円)

とりあえず長く回して欲しい部分を切り取るのにぴったりかと(中山さん)
編集の手間はありつつも、画質が向上、使い勝手がさらに良くなりましたね(鳥海さん)

大型1/1.28インチセンサーと超高速トリプルAIチップシステムを搭載した、8K30fpsで360度ぐるりと撮影できる全球型カメラ。スーパーサンプリング技術により、画像劣化を抑えながら鮮明でリアルな映像を撮影でき、リフレーミング時やVR視聴時もクオリティの高い映像が楽しめます。暗所撮影でも大型センサーによりノイズを大幅に低減、階調表現もアップ。高速動作や水中・逆光の撮影に厳しい環境下でもトリプルAIチップシステムでクリアな映像に仕上がります。駆動は最大約180分。水深14mまでの防水性能も備えています。

ーMaker’s Recommendー
360°動画とフラット動画を同時に生成可能で、一度の撮影で二種類のコンテンツを効率的に制作できます。また、レンズに傷が付いてもユーザー自身で簡単に交換でき、メンテナンス性と長期使用の信頼性を確保しています。クラウドサービスを活用すれば、撮影した360°動画の臨場感をそのまま共有。視聴者は自由な角度から映像を体験できます。(Insta360 広報)
<優秀賞>
■スマホで憧れのライカでの撮影を実現
Xiaomi
「Xiaomi 15 Ultra」(14万9800円)

前機種を愛用していますが、旅カメラとしてかなり優秀。これも手に入れたい(中山さん)
ベースはスマホだから、SNSへのアップも簡単。物欲をそそる1台です(円道)

ライカのカメラシステムを搭載し“ほぼカメラ”と話題のスマートフォン。第二弾となるこちらは、新たにライカSummilux光学レンズを採用した2億画素望遠カメラを搭載。新世代ライカクアッド カメラシステムにより広範囲の焦点距離をカバーし、業界最高レベルの焦点距離100mmで遠くの被写体も的確に捉えます。さらに4K/120fpsでの動画撮影にも対応し、4マイクアレイにより没入型の録音も可能です。ブラックとシルバーの筐体は往年の名作カメラを彷彿とさせるクラシックなデザイン。別売りの「Photography Kit Legend Edition」(1万9980円)装着で、よりカメラに近い使い心地にアップデートも。

ーMaker’s Recommendー
カメラファンに届けるため、アイコニックなカメラデザインにインスパイアされた筐体、そしてライカと共同開発した最先端の光学性能を誇るクアッドカメラシステムを採用。最新かつ最高レベルの処理性能と5410mAhの大容量バッテリーにより、長時間、高いパフォーマンスを発揮。「撮る喜びと高揚感」のみならず、「撮影体験の頂点」を目指したモデルです。フォトグラフィーキットをセットで使用すれば、カメラの使い勝手もさらに向上します。(小米技術日本 マーケティング本部 シニアIMCマネージャー/楊さん)
>> 特集【GoodsPress Web 旅モノグランプリ 2025】
<取材・文/相川真由美 写真(大賞)/湯浅立志(Y2)>
相川真由美|エディター/ライター。ライフスタイル系雑誌の編集アシスタントを経て、IT系週刊誌・月刊誌で約10年以上編集者として刊行にたずさわる。現在は、フリーの編集記者として国内外のテーマパークやエンタメ、ならびに観光、航空関連の取材・インタビューを中心に執筆中。
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/709783/
- Source:GoodsPress Web
- Author:GoodsPress Web
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