いきなりライカのススメ【さあ、カメラをはじめよう 2026 CAMERA STYLE】

【さあ、カメラをはじめよう 2026 CAMERA STYLE】

フィルム〜デジタル時代を通じて孤高の存在であり続けたライカは伝統と革新を両輪に進化を続けている。憧れのライカを手に入れるのに〝買い時〞はない。「手に入れたい」そう思った時こそ君とライカの出会いに他ならないのだ。

*  *  *

誰もが知る「ライカ」。その名声の源は、ライカそのものがカメラの歴史に大きな影響を与えてきたからこそ。現在“35mmフルサイズ”と呼び親しまれる画面サイズは、かつて“ライカ判”と呼ばれていた。ここにも、ライカが大きな存在だった歴史が息づく。

今のライカはどうなのか。端的に言えば、見た目は昔のまま、中身は最新のデジタルカメラになっている。レトロルックを狙ったスタイリングではなく、「最初から完成されていたから変えなかっただけ」という、いかにもドイツ・プロダクトらしい誇りが聞こえてくる。同じドイツ発祥の「形態は機能に従う」というバウハウス的な思想も宿るデザインだ。

現在のカメラ市場におけるライカの特徴は、まずデザインも操作性も、徹底してシンプルであること。といっても機能が足りないわけではなく、写真撮影に不可欠と言えない機能は徹底的に削ぎ落としている。新機種のほうがボタンや機能が少ないことすらあるほどだ。そんなシンプルな使い心地に慣れてしまうと、迷子になるほど豊富な機能や設定項目を持つ日本のカメラには戻れないと語る人も少なくない。

ライカのデジタルカメラは、今が買い時だ。これが「ライカM8」が出た頃の20年前だと多少プリミティブで玄人好みだったが、最新ライカは今日から使える。シンプルだけに、撮影の成功も失敗も自分の責任。そして本体のソリッドな質感、うっとりとする操作感触など、無二の世界がそこにある。

ライカのような舶来カメラを手にすることは、それ自体が海外旅行なのだ。“いきなりライカ”、大いにアリでしょう!

<いきなりライカのススメ 理由>

1. 今も昔も変わらない、まさしく“ライカ”なデザイン

2. 圧倒的にシンプルな操作性。慣れたら戻れないかも?

3. 「写真」の歴史を変えた、手持ち撮影カメラの原点

オスカー・バルナック
ライカを考案。映画フィルムの2コマ分(36×24mm)に写真1枚を写せば、実用的な画質になると算出。今の“35mmフルサイズ”だ。

【1914年】

現存1台という試作機「ウル・ライカ」。1925年に市販モデルへ発展し、100年が経過した。

【1954年】

変わらぬMシリーズの原点「ライカM3」。今もレンジファインダーカメラの究極と愛される。

【1968年】

ライカの一眼レフ「ライカフレックス SL」。ミラーレスのライカ SLは、このカメラからの系譜も感じさせる。

【2023年】

■今も昔も、ライカの本流。一度は手にしたい名品カメラ

ライカカメラ
「ライカM11-P」(156万2000円)※レンズ別売

ライカM3がそのまま進化してデジタルカメラになったような現行モデル。新旧のライカレンズを装着し、昔ながらのピント合わせで写真を撮れる。金属の外装やダイヤル類の質感も格別。代わるものがないからこそ、世代を問わず憧れの存在になっているカメラだ。

【2024年】

■“ライカ”がしっかり味わえる一番小さく、身近なカメラ<ライカ はじめの一歩>

ライカカメラ
「ライカD-LUX8」(28万6000円)

もっと手軽にライカと接したい。それなら「ライカD-LUX8」がオススメ。便利なコンパクトデジカメで、ルックスは誰がどう見ても“ライカ ”。熟練のライカユーザーも思わず一目惚れのキュートさが魅力。

【2025年】

■現代の報道写真家に捧げる、フルサイズミラーレス

ライカカメラ
「ライカSL3“Reporter”」(127万6000円)※レンズ別売

ライカ Lマウントのフルサイズミラーレスカメラ。“レポーター”と名付けられた本モデルは、オリーブグリーン塗装と、防弾ベストにも使われるアラミド繊維を巻かれているのが特徴。ファインダーの光学系がミラーレス随一の高品位で「さすがはライカ!」と評判。

■伝統のスタイリングを継承。新機軸のM型ライカ

ライカカメラ
「ライカM EV1」(139万7000円)※レンズ別売

光学ファインダーを使った撮影スタイルが“M”の柱。そこに、いわゆるミラーレスカメラ感覚で撮れる電子ビューファインダーを搭載した「ライカ MEV1」が加わった。ライカM3やライカM11などと同じライカMレンズを使いつつ、カメラ背面やファインダー内の映像でピントを見ながら合わせる方式。このほうが馴染みやすいという人も少なくないだろう。伝統を重んじながら、新たな模索も続けるライカらしさがある。

■ライカの生まれ故郷・ウェッツラーのいま

ドイツ中部ヘッセン州のウェッツラー(Wetzlar)。本社周辺は旧社名のエルンスト・ライツにちなんで「ライツパーク」と名付けられ、ホテルや博物館も充実。カメラと写真のテーマパークだ。旧市街に足を伸ばすと、100年前にライカで写された光景があちこちに残っていたり、ディープな聖地巡礼が楽しめる。

▲ライカ本社。社屋のモチーフはレンズや双眼鏡だ

▲敷地内にある自然の散策路では、双眼鏡を試せる

▲珍しい限定ライカもずらりと並ぶ、本社の見学コース

▲レンズ型の鏡面オブジェ。周囲を写しこんで記念撮影

▲“メイド・イン・ジャーマニー”を体現する本社工場

 

※価格は2026年4月時点での税込価格

>> 特集【さあ、カメラをはじめよう 2026 CAMERA STYLE】

※2026年5月7日発売「GoodsPress」6月号内「GoodsPress Premium」2-3ページの記事をもとに構成しています

<編集・文/前田賢紀、鈴木誠、織本知之、斉藤直樹>

 

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