発火事故が相次ぐモバイルバッテリー。国土交通省が4月24日から航空機への持ち込みに関して新たなルールを策定するなど、安全性に対し、さまざまな視線が向けられています。
そんな中、昨年頃から市場に出始めたのが“半固体”や“準固体”と呼ばれるバッテリー。これは、モバイルバッテリーに内蔵されているリチウムイオン電池の電解質部分、これを従来の液体ではなくゲル状やポリマー状にすることで、液漏れしにくく、破損したときも熱暴走や発火のリスクを抑える、という新たなバッテリーになります(ちなみに準固体も半固体も同じ意味で使われています)。

そんな中、モバイルバッテリーのトップメーカーであるAnker(アンカー)が新たなモバイルバッテリー「Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus)」(1万1990円)を発表しました。昨今のバッテリー市場の流れを見るかぎり、Ankerの新製品も半固体ないしは準固体だろうと思いきや、新製品は従来のバッテリーの安全性を極限まで高めたモノでした。
自ら“Anker史上最高水準の安全性”と謳う新型モバイルバッテリー。その特徴は
1. 不純物を徹底的に排除したセル素材
2. 経年使用時の劣化防止
3. 厳しい試験をクリアしていること
の3点になります。

中でも注目は、3の厳しい試験。バッテリーセル(電気を貯める部分)に直接釘を刺し、内部ショートを引き起こしても発火が起きず、100%試験を通過可能(※)なこと。他にも高温環境での耐熱試験や、圧力が掛かっても爆発しないことを確認する耐圧試験など、厳しい試験をクリアしたセルを使用しているとのことです。
※「GB 47372-2026」の試験基準に基づき、第三者試験機関にて実施された釘刺し試験の適合率

これら3つの条件をクリアするバッテリーセル「Neo Lithium-ion Battery」を使い、さらにボディには直接火を当てても引火しにくい難燃性の素材を採用。このボディは万が一発火した場合も、炎を封じ込められるようにもなっています。

他にも、複数のセル一つひとつを秒単位で個別監視し、微細な異常も検知できるバッテリーマネジメントシステムを、従来製品より1段階性能を引き上げているといいます。

準固体や半固体のバッテリーセルは市場に出て間もないモノになります。そのため、安全性についてもまだまだ実証が乏しいとも言えます。それよりは、これまで数多く手掛けてきたリチウムイオン電池を極限までブラッシュアップし、安全性を高める。これが、Ankerが現時点で考える最も効果的な安全対策なのかもしれません。
新製品「Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus)」は、いわゆるスマホに磁力でくっつくマグネット式で、容量は10000mAh。ワイヤレスながら、Qi2対応のスマホには最大15W出力で給電が可能。また10000mAhとしてはかなり薄型な厚さ約15mm(サイズ:約104×71×15mm、重さ約215g)と、スマホに付けた状態でも操作しやすいサイズ感になっています。
小型薄型であることについては、従来技術のブラッシュアップだからこそ実現した部分なのかもしれません。
カラーはブラック(現在、予約販売中)とホワイト(2026年秋頃発売予定)の2色展開で、USB-C端子がひとつ付いています。

新しい分、実績が少ない技術に安易に飛びつくのではなく、長年かけて培い事例も数多くそろっている従来技術をより洗練させたAnker。これも安全性に対するひとつの答えなのかもしれません。
>> Anker
<文/円道秀和(GoodsPress Web)>
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/735699/
- Source:GoodsPress Web
- Author:GoodsPress Web
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