香りは過去の情景とともに、記憶の奥に思いの外刻まれるもの。誰しもがふわりと香りを感じた瞬間にタイムトラベルするかのように、心が甘酸っぱい思い出で満たされたり、キュッと苦しくなったり、感情が突き動かされた経験があるのではないでしょうか。
その香りに基づく記憶をフレングランスで再現するのが、メゾン マルジェラのフレングランス「レプリカ」シリーズ。新たに「レプリカ オードパルファン レター ネバー セント」(3万1900円)の発売が10月1日に決定。1995年の東京を舞台とした、ブランド史上初のシティ限定フレグランスとなります。

メゾン マルジェラは1988年にマルタン・マルジェラとジェニー・メイレンスによってパリで創設したオートクシュールメゾンです。“既成概念にとらわれない”の思想のもと型破りな美学を讃え、ファッションを芸術的表現として捉えながら独創的な世界観を構築しています。

1994年には「レプリカ」のカプセルコレクションを発表。時代ごとのアイコン的なヴィンテージアイテムを忠実に再現しながら現代的に再解釈。“復刻”に“記憶の再現”、そして“時代を超えた普遍性”とともに進化や革新性を示しました。その流れを汲むのがフレグランス「レプリカ」シリーズです。

今回発売の「レプリカ オードパルファン レター ネバー セント」は1995年の東京、そして“秘めた想いを呼び覚ます手紙の香り”をコンセプトにしています。

東京を舞台に、デジタルの波が押し寄せる中、紙とインクで思いを綴る手紙にフォーカス。転換期の東京の喧騒とペン先が紙を捉える静かで普遍の質感、そして“送れなかった手紙”に込められた“未完の感情”が“インクの香り”とともに重なって呼び起こされるとき、ノスタルジーを超えて今・未来、そして本当の自分らしさへと立ち返られるということなのだそう。

香りはウッディームスクがベース。トップは“スミ インク アコード”とし、日本の書道文化や東京の静謐な夜などを表現。冷涼感を湛えた墨やインクを彷彿とさせます。ミドルはエレガントなレッド シダーウッドで半日陰の静かなベッドルームのような温もりと、しっかりとした印象。ラストはホワイト ムスク。心が安らぐ残り香はまるで上質な紙とミステリアスなインクが調和したよう。日々の喧騒の中でゆっくり自分自身と向き合う時間を生み出してくれそうです。

なお、新作はオードパルファンを採用。約17%の賦香率のため、肌に乗せてから約5〜6時間ほどかけてじっくりと香りが変化します。
しっとりと潤いのある肌に使うとより香りが豊かに持続します。シャワーや入浴後、服を着る前にシュッと15〜20cmほど離し手首や耳裏へ吹きかけるのが良いでしょう。軽く香りを纏わせるなら、空中スプレーしたミストをくぐるのも良いですよ。

なお、ボトルは薬瓶のようなシンプルで美しい佇まい。前述のコレクションへのオマージュとしてタグを模したラベル、そしてマルジェラといえばな4本の白いステッチを受け継ぐスプレーヘッドのロープも見逃せません。

時や場所を超え、記憶やムードを再現する「レプリカ」シリーズの新作。1995年東京の空気感を静かに纏った香りで、あの頃と今の自分を対峙させ、忘れかけていた感情に気付いてみても良いかもしれません。
<文/GoodsPress Web>
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