新型コロナウイルスの感染拡大で、世界中で多くの人が外出規制下にある。そのため、自宅から働いたり、オンラインで教育を受けたりと、ビデオ会議・電話の利用が増えている。
実際、Microsoftが9日に公表したレポートでは、同社のグループウェア「Teams」のビデオ会議利用の激増ぶりが顕著に示されている。3月16日に9億分だったビデオ会議の使用時間が、3月31日には27億分と3倍に増えている。
・175カ国の教育機関も利用
おさらいしておくと、Microsoft Teamsではチームメンバーが互いにコミュニケーションを取ったり情報を交換・共有したり、あるいはスケジュールを管理したりといったことができる、業務効率化のためのプラットフォーム。物理的にはバラバラの場所にいる参加者をネットワークでつなげる。
新型コロナにより人と人との接触を避けなければならない現在、“仮想オフィス・教室”を構築できるMicrosoft Teamsは世界中で引っ張りだこだ。大きな需要のひとつが教育分野だが、現在、教育向けのTeamsは175カ国で18万3000もの機関が利用しているのだという。
・外出制限に比例して増加
Microsoft Teamsの目玉機能のひとつがビデオ会議だが、同社はレポートの中で3月16日と31日のビデオ会議の使用時間を比較している。
この期間は新型コロナ感染の急速拡大を受けて欧州と北米では厳しい外出制限が導入されていて、そうした状況を反映しての3倍増だ。
ちなみに3月12日時点では5億6000万分だったことを考慮すると短期間にいかに利用が増えているかがわかる。
レポートではまた、ビデオ電話の使用割合を国別に調べた。それによると、ビデオ電話の使用が多かったのはノルウェーとオランダで、通話の60%がビデオによるものだった。
オーストラリアやイタリア、チリ、スイスなどでもビデオ通話の割合が高かった一方で、日本は39%どまりだった。
ビデオ会議のサービスは他にもZoomやGoogle Meetなどがあるが、いずれも利用は急増している。新型コロナ収拾がまだ見えないなか、こうした傾向は当面続きそうだ。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/121327
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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