Facebook、広告ビジネスへ大きな影響与えるiOS14に警戒強める


 
iOS14ではプライバシー機能が大幅に強化され、ユーザーのトラッキングがブロックできるようになっています。しかしこの強化よって損害を被るのが、広告ビジネスで成長してきたFacebookです。

広告制限に警戒心強める

Facebookのデヴィッド・ウェーナー最高財務責任者(CFO)は30日の決算発表会で、iOSで広告トラッカーをコントロールするAppleの試みはソーシャルネットワークに大きな影響を与えるだろうと指摘しました。
 
今秋にリリースが予定されているiOS14は、ユーザーの動向をトラッキングすることで最適化された広告を出す“ターゲティング”を制限する機能が搭載されており、第2四半期(4月〜6月)で前年同期比11%増の187億ドル(約1兆9,510億円)の収益を計上したFacebookに与えるインパクトは無視できないものとなりそうです。
 
ウェーナーCFOは「仕様の変化がどんなものなのか、そして我々や業界の他企業にどういった影響を与えるのか、理解しようとしている最中だ」と述べつつ、「少なくとも、Facebookやその他のプラットフォームで広告を使って拡大を図ろうとするアプリ開発者などにとって、より厳しい状況が待ち受けるだろう」と警戒心を顕にしました。

同じく広告ビジネスで儲けるGoogleも痛手

iOS14の登場によって痛手を被ることが予想される企業は、Facebookだけではありません。
 
iOS14より導入されるSafariの新機能「プライバシーレポート」によって、Googleによるトラッキングの多くもブロックされることが予想されています。Web上でのトラッカーの多くはGoogleが掌握しているとされています。
 
また、10平方マイル(約25.9平方キロメートル)までの大まかな位置情報しか開示しない「推定位置情報」によって、ユーザーの位置を細かくトラッキングすることも難しくなります。
 
 
Source:AppleInsider,CNBC
(kihachi)


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