Apple、画像技術のCameraiを買収していた!技術はすでに製品に活用

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Appleが約1年半前に、人工知能を活用した画像認識技術を持つイスラエルのスタートアップ企業「Camerai」を数十億円を投じて買収し、すでに多くのApple製品で技術が活用されているとイスラエルメディアCalcalistが報じています。

すでに多くのApple製品で技術を活用

Appleが2018年から2019年の間に買収したCameraiは、ディープラーニングとコンピュータビジョンの技術を持つスタートアップ企業で、2014年にTipitとして創業され、2018年に名称をCameraiに変更しています。
 
Cameraiは、拡張現実(AR)制作や画像処理アプリ開発用ツールを提供していたほか、Cameraiの技術はすでに多くのApple製品に活用されているとのことです。
 
具体的な買収金額は明かされていませんが、Calcalistは事情に詳しい関係者からの情報として「数千万ドル」(数十億円)と伝えています。

AIを活用した画像認識・画像処理

CameraiのWebサイトはすでに閉鎖されていますが、TechCrunchがインターネットアーカイブからスクリーンショットを発掘し公開しています。
 
TechCrunch Camerai
 
人物の骨格認識、リアルタイムでのポートレートモード、被写体のパーツ認識・加工など、人工知能(AI)を活用した画像処理が紹介されています。
 
TechCrunch Camerai

2015年の開所式にはティム・クックCEOも駆けつける

Cameraiの従業員は、イスラエルのヘルツリーヤに設置された研究開発拠点で勤務していると伝えられています。
 
2015年、ヘルツリーヤの研究施設が開所した際には、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)も駆けつけています。
 
Appleがヘルツリーヤとハイファの2カ所に構える研究開発拠点には、1,500人以上が勤務している模様です。

判明している範囲で5社目のイスラエル企業買収

Appleは、判明しているだけでも、以下のイスラエル企業を買収しています。
 

  • Anobit Technologies:2011年に買収。推定買収額は4億ドル。フラッシュメモリの最適化に特化したチップ開発企業。買収前から、iPhone、iPad、MacBook AirなどのApple製品で技術を採用。
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  • Prime Sense2013年に買収。推定買収額は3億4,500万ドル。MicrosoftのKinectで知られるモーションセンサー技術を持つ。
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  • LinX Computational Imaging2015年に買収。推定買収額は2,000万ドルで。小型で高画質のカメラモジュール開発技術に強み。
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  • RealFace2017年に買収。推定買収額は200万ドル。人工知能を活用した顔認識技術に強み。

 
 
Source:Calcalist, TechCrunch via MacRumors
Photo:Apple
(hato)


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