スマートブルー、地域密着型ICT農場「茅ケ崎農場」の運営をスタートへ

静岡県静岡市に本社を置くスマートブルー株式会社は、神奈川県の地域密着型ICT農場「茅ケ崎農場」の運営を今月から開始する。同農場は自然エネルギーを活用し、「茅ケ崎市低炭素まちづくり計画」の推進に寄与していく。

環境にやさしい農場として稼働スタート

茅ケ崎農場の特徴は、水の使用量を抑えた栽培設備や太陽光発電を導入していること。環境負荷を極力減らした「環境調和型農場」として稼働をスタートする。

茅ケ崎農場では、ハウス上空に設置した太陽光パネルで発電を行う。発電した電気に関しては、固定価格買取制度(FIT制度)による売電を行わず、農場内の機器の動力源として活用。これにより、「エネルギーの地産地消」が実現する。

また、蓄電池の導入によって、茅ケ崎農場は災害時の防災拠点としての役割も果たす。大規模な災害に伴う停電時でも、井戸用ポンプや夜間照明、Wi-Fiなどが利用できるという。非常時には、これらの設備を無償で地域の人々に開放するとしている。

地域密着型のICT農場というユニークなコンセプト

養液管理システムやモニタリングカメラなどの農業ICTによって省力化を実現したことも、茅ケ崎農場の特徴のひとつといえるだろう。同農場ではレタスやケールといった葉物野菜を周年栽培し、地域の直売所・スーパーに出荷する。また、食育の場として、学校などによる農場利用も想定しているとのこと。

さらに、神奈川県立かながわ農業アカデミーの卒業生を新規就農者として受け入れることで、地域に根ざした農業人材が活躍できる場を提供していく。

PR TIMES

(文・早川あさひ)


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