AMD、Windows 11での性能低下問題を解決するドライバーをリリース

Windows 11のデスクトップの画像
 
Windows 11でRyzenプロセッサを使っているとCPUコアスケジューリングが正しくおこなわれず、性能が低下する問題を解決するドライバーをAMDがリリースしました。
 
これでWindows Updateで配信開始された累積更新プログラムと合わせ、Windows 11とRyzenの組み合わせで発生する性能低下問題はすべて解決されたことになります。

CPUコアのスケジュールリング問題による性能低下

このドライバーで解決されるのは、スレッドをCPUコアに割り当てるスケジューリングがうまく働かないという問題です。
 
Windows 11とRyzenプロセッサの組み合わせにおいて、マルチコアを使い切らずに1つまたは少数のCPUコアを多用するアプリを動作させると、パフォーマンスが低下する可能性があることが指摘されています。
 
特にTDPが65W以上の8コア以上のプロセッサでパフォーマンスへの影響がより顕著になるとのことです。

AMD Ryzen Chipset Driverのインストールで解決

AMDがリリースしたドライバーはAMD Ryzen Chipset Driverのバージョン3.10.08.506です。
 
このドライバーはすでにAMDのサイトで配布が開始されており、インストールするとWindows 11の「アプリと機能」に「AMD Chipset Software 3.10.08.506」またはそれ以降のバージョンが表示されます。
 
なお、Zen+あるいはZen 2アーキテクチャのAMDプロセッサの場合、コントロールパネルの電源オプションから、電源プランを「AMD Ryzen Balanced」にする必要があるとのことです。
 
もう1つの性能低下の原因である、L3キャッシュレイテンシが長くなるという問題については、すでにWindows Updateで累積更新プログラムが配信中です。

 
 
Source: AMD (1), (2) via The Verge
(ハウザー)


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