「冬はやっぱりホットワインだよねー」とか「焚き火にはやっぱりバーボンでしょう」とかそんな声が聞こえてきますが、日本には古来より“土地が生んだ食材こそ身体にやさしく、おいしくいただけると”いう考え方があります。
つまりニッポンでのキャンプなら日本酒、冬は熱燗!
そういえば、野燗炉(のかんろ)っていう持ち運びやすくて熱燗を作りながらつまみを炙れる日本伝統の道具もあるわけで、近年はキャンプ向きにアレンジされた野燗炉がいくつか登場しています。
▲49×15.8×H12.8cm 、重量4.1kg
ハイランダー「炙二郎(あぶりじろう)」(3万3990円)もそのひとつ。もっともハイランダーによると商品名の「炙二郎」はコンロ部分で、湯煎に使う箱を「ゆで一郎」と呼ぶそうです。
ちょっと紛らわしいですが、「炙二郎(あぶりじろう)」を注文するとちゃんと「ゆで一郎」とセットで送られてくるのでご安心を。
■両端から湯を温められる効率的なデザイン
▲3つの箱はそれぞれ12.8×12.8×H12.8cm、「ゆで一郎」にはφ10cmの穴があいています
炭火で湯を沸かし、その熱を用いてつまみを炙るという仕組みはほかの野燗炉と同じですが、「炙二郎(あぶりじろう)」では両端にセットした炙二郎の熱で湯を沸かします。
熱源が片側のみの野燗炉とは違い、ムラなく素早く湯を沸かすんですね。また、簡単にゆで一郎を取り出せるので、沸かした湯を食器洗いや洗面に使いやすいことも利点です。
本体の両側には調節窓が付いていて、ここを開くと空気が入って火力が強くなります。
注意したいのは、調節窓を全開にしたまま燃焼を続けると必要以上に高温になるということ。熱燗に適した湯温は80℃程度と言われており、そのためにも火が安定した後は調節窓を閉め気味にするほうがいいでしょう。
▲とっくりは別売。写真のとっくりは100均のモノです
■さっそくお燗してみましょう
ゆで一郎にたっぷり注いだ水が沸いたら、日本酒を入れたとっくりを入れます。ゆで一郎の水の高さとほぼ同じくらいになるよう、とっくりに日本酒を注いでおくと、温度差が少なくなるようです。
気温や湯の温度によって異なりますが、とっくりなら2〜3分ほど湯煎してから底に指を当てて熱いと感じるくらいができあがりの目安。
ゆで一郎に収まるタンブラーを使ってもOK。この場合、とっくりよりも温度を確認しやすいのですが風味が飛びやすいのでシェラカップ用のフタやラップでフタをするといいでしょう。
■熱燗以外も楽しみ方いろいろ
シェラカップにも対応するので、チーズやチョコレートを入れたシェラカップをゆで一郎に載せ、ちょっとだけチーズフォンデュやチョコレートフォンデュを作るなんていうわがままもかなえてくれますよ。
▲焼き網は付属されていないので15×15cmの網を用意
両脇の炙二郎に焼き網を載せ、干物やジャーキー、するめなど好きなモノを炙り熱燗をちびちび。冷たい風が不思議に心地よく感じるひとときです。
炙二郎の五徳は刻みが並んでいるので、市販の冷凍焼き鳥串を炙るなんてこともできますね。
バーナーで湯を沸かし、シェラカップで熱燗をつくるのもいいんですが、やってみると温度調節が結構難しい! 「炙二郎」ならじんわり湯を沸かすのでちょっとくらい目を離してもいい感じに熱燗をつくれます。それに湯沸かしの熱源で炙り料理ができて、湯煎に使った湯も洗い物に使えるなど無駄がありません。
「炙二郎」は酒好きキャンパーをいい気分にさせてくれる名パートナー。手に入れたら日本各地のキャンプ場を巡って、地酒を求めたくなるに違いありません。
>> ハイランダー
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/489293/
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