MacBookの旧キーボード訴訟、Apple側の和解金69億円が承認される

macbook バタフライキーボード
 
かつてMacBookに搭載されていたバタフライを巡る集団訴訟で、Appleが5,000万ドル(約69億円)を原告側に支払う和解案が、米カリフォルニア州の連邦裁判所で公式に認められました。

裁判官が和解を正式承認

2016年に端を発するこの集団訴訟は、Appleが2015年〜2019年にに搭載していたバタフライキーボードについて、構造的な欠陥を認識していながら販売していたのは不当だとする内容でした。
 
すでに2022年半ばに原告とAppleとで和解案は合意に至っていましたが、改めて今回、訴訟を担当する裁判官の承認を得た格好となります。

故障が頻発で廃止に

当時の最高責任者(CDO)ジョナサン・アイブ氏による、筐体の薄型化に大きく貢献するデザインとあって、MacBookシリーズに鳴り物入りで採用されたバタフライキーボードでしたが、実際には故障が頻発し、2018年には該当キーボードの修理プログラム(リペアプログラム)までスタートしました。またストローク感も独特で、当初は筆者も大きく戸惑った記憶があります。
 
最終的にはバタフライキーボードの故障問題が大きく改善する見込みはなく、Appleも2020年以降は、段階的にシザースイッチキーボードへと切り替えていくこととなりました。

対象者には最高で395ドル

Appleから支払われる5,000万ドルには、弁護士費用に1,360万ドル(約18億円)、訴訟費用として200万ドル(約2億7,000万円)、和解管理費用として140万ドル(約1億9,000万円)が含まれており、残り3,300万ドル(約45億円)が在住の対象者に分配される見通しです。
 
対象者には12月後半から通知が届く見通しで、トップ(キーボード周囲のアルミ筐体)の交換が2回以上あった場合、最高で395ドル(約54,750円)が支払われる予定です。
 
 
Source:MacRumors
(kihachi)


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