Apple、中国最大の対話アプリ「WeChat」上にオンラインストアを開設

WeChat
 
中国最大の対話アプリ「WeChat(微信)」を運営するIT大手のTencentは、AppleがWeChat上にオンラインストアを開設したと発表しました。ユーザー数12億人以上を誇るWeChatは、電子商取引、金融、決済サービスを提供しており、Apple Storeのサービスは、同アプリ内の小規模アプリ「ミニプログラム」を介して提供されます。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1.Appleが中国最大の対話アプリ「WeChat」上にオンラインストアを開設。
2.Apple製品の全ラインナップの購入が可能。
3.中国ではWeChatなどを利用して買い物する消費者が増加。

WeChat経由の注文は送料無料

オンラインストアでは、iPhone、iPad、Macを含むApple製品の全ラインナップを購入することができます。実際に筆者が同オンラインストアにアクセスしてみたところ、公式のApple Storeとほぼ同じ感覚で利用することができました。
 
なお、WeChat経由の注文は送料無料で、一部の注文は有料で3時間以内の配送が可能です。下取りプログラム「Apple Trade In」も利用可能で、iPhone11またはそれ以降の機種を下取りに出して、iPhone14またはiPhone14 Proを購入すると、500人民元(約10,000円)から1,200人民元(約23,000円)の割引が受けられる予定だということです。

中国ではWeChatなどを利用して買い物する消費者が増加

中国の消費者の間では、WeChatなどのソーシャルメディア・プラットフォームを利用して買い物をする動きが増えている中で、AppleはWeChat上にオンラインストアを開設し、同国での販路を拡大することとなります。
 
Appleは、Tencentのライバルであるアリババ・グループのオンライン・マーケットプレイス「Tmall(天猫)」でも同様のショップを運営しており、中国第2位のオンライン小売業者「JD.COM(京東)」はAppleの正規販売店です。また、今年5月には中国で初めて、ライブ配信と販売活動を融合した「ライブコマース」を実施しました。
 
調査企業Counterpoint Researchによると、2023年第1四半期(1月〜3月)の中国のスマートフォン売上は前年比で5%減となり、2014年以来もっとも低い数字を記録しています。その一方で、Appleの中国のスマートフォン売上は前年同期比で6%増となり、19.9%のシェアを獲得、2014年以来最大シェアとなりました。
 
 
Source:Reuters via MacRumors
(m7000)


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