「Googleドライブ」にiPhoneの画像や動画をバックアップする方法

【iPhoneでGoogleドライブ活用術】

iPhoneのストレージを節約するために「Googleドライブ」を使いたい場合、具体的にどのような操作を行えば良いのでしょうか。本稿では、iOS版の「Googleドライブ」において、iPhoneのデータをアップロードしたり、バックアップするための手順についてチェックしていきます。

 

■iPhoneからのデータをアップロードする手順例

iPhoneからGoogleドライブへデータをアップロードする手順には、複数のバリエーションが存在します。まず、最も基本となる操作は、iPhoneから「Googleドライブ」アプリを使って、指定のデータをアップロードする手順です。

iOS版「Googleドライブ」アプリでのアップロード手順 ▲iOS版「Googleドライブ」アプリでのアップロード手順。「ファイル」タブなどを選んだ状態で、「+」をタップし(左)、「アップロード」を選択(中)。「写真と動画」または「参照」を選ぶ(右)

同アプリ内の「ファイル」タブを選択し、画面右下に表示される「+」をタップ。表示されるメニューから「アップロード」を選択します。

すると、「写真と動画」と「参照」の2種類の選択肢が表示されます。ここで「写真と動画」を選択すると写真アルバムへのフルアクセス権限が求められますので、これを許可すると、「アルバム」という画面が表示されます。アップロードしたい写真を選択して「アップロード」を選べば、Googleドライブへのアップロードが開始されます。

一方、先の選択肢で「参照」を選択した場合には、iOS標準の「ファイル」アプリの画面が起動します。例えば「ブラウズ」タブを選び、ファイルアプリからアクセスできる任意のデータを選択すれば、選択したデータがアップロードされます。

これらの手順は、概ねGoogleドライブアプリの中の手順として、完結するので、操作はわかりやすいです。ただし、複数のデータを選択する操作がやや行いづらいのはデメリット。例えば、写真を複数選ぶ場合には、それぞれをタップしていかなければなりません。もし大量の写真をアップロードしたい場合には、選択操作が億劫になるでしょう。

Googleドライブへのドロップ操作でのアップロード ▲選択した写真などをドラッグして「Googleドライブ」アプリの「ファイル」タブの画面などへドロップしても、データがアップロードされる。こちらは複数データを選択した際などに便利だ

そこで覚えておきたいのが、写真アプリで選択したデータをGoogleドライブへアップロードする方法です。直感的な方法としては、「写真」アプリの選択画面で、複数のデータをなぞるようにして選択した状態で、ドラッグ操作を行い、そのままアプリ画面を「Googleドライブ」へ切り替えて、ドロップ操作を行う手順が挙げられます。この場合、あらかじめ専用のフォルダを設けておき、その画面を開いておくことで、よりスムーズな操作が期待できます。

ただし、アプリを切り替えながらドラッグアンドドロップを行う操作には、少々コツがいります。iPhoneの操作に慣れている中上級者向けの手法ではあります。

「写真」アプリの共有メニューから「Googleドライブ」へのアップロード手順 ▲「写真」アプリでデータを選択した状態(左)で、共有メニューを開き、「ドライブ」をタップ(中)。「アカウント」と「フォルダ」を選択してから、「アップロード」をタップ(右)

もしドラッグアンドドロップ操作が苦手という場合には、「共有」メニューから操作した方が簡単です。「写真」アプリで複数の写真を選択した状態で、共有メニューを開き「ドライブ」を選択。アカウント、保存先フォルダなどを指定して、「アップロード」をタップすれば、選択したデータがアップロードされていきます。

ちなみに、このほかにも、「ファイル」アプリのなかにある、「ドライブ」の欄へとデータをドラッグする方法などもあります。今回は割愛しますが、もし興味があればこちらも試してみると良いでしょう。

 

■Googleドライブ上の写真を、Googleフォトにもコピーする

ひとまず「Googleドライブ」に写真をアップロードしていたものの、やはり「Googleフォト」で管理したいと気が変わることもあるかもしれません。そこで、Googleドライブに保存しておいた写真・動画データをGoogleフォトへ移動させる手順も紹介しておきましょう。

まず、この手順で連携できるデータには条件があります。

・写真の場合、256ピクセルより大きなサイズ
・対応するファイル形式は、「.jpg/.heic/.png/.webp/.gif」や、一部の RAW ファイルなど。

そして、連携操作自体は、PCのブラウザから行う必要があります。

具体的には、ブラウザ版のGoogleフォトを起動し、「アップロード」をクリック。「アップロード元」から「Googleドライブ」を選択します。ここで、Googleドライブ上にあるデータを選択して、Googleフォトにデータをアップロードします。

ブラウザ版「Googleフォト」の画面 ▲ブラウザ版「Googleフォト」を起動し、画面右上の「アップロード」をクリックして「Googleドライブ」を選択

ブラウザ版「Googleフォト」 ▲Googleドライブ内の写真が表示される。写真を選択すると、右下に「ダウンロード」ボタンが表示されるので、それをクリックすると、画像をGoogleフォトへインポートできる

この手順で、Googleドライブに保存してあったデータのコピーを、Googleフォト上に保存できます。GoogleドライブとGoogleフォトのデータは同期されているわけではありませんので、片方で変更・削除操作を行なっても、もう片方へ反映されることはありません。つまり、データの移行後に、Googleドライブ側で削除操作を行なった場合、Googleフォト側のデータはそのまま残っています。容量節約を考える際には、この辺りの挙動も把握しておくと良いでしょう。

*  *  *

iPhoneからGoogleドライブにデータをアップロードする手順は、複数のバリエーションがあるものの、一つひとつの操作はそこまで複雑ではありません。全てを使いこなす必要はないので、自身の使いやすそうな手順について、チェックしておきましょう。

>> iPhoneでGoogleドライブ活用術

<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X(旧Twitter)

 

 

 

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