【趣味な大人のベストバイギア】
映画やドラマを自宅で存分に楽しむなら、ホームシアターを導入したいところ。高価な機材が必要だったひと昔前と違い、最近は画質や対応コンテンツ、価格のバランスが取れた機器が増加。手が届く範囲で本格的な環境を構築できる。
■大画面だからこその迫力映像でリビングにいながら非日常体験!
自宅で映画などを大画面で鑑賞しようと考えるなら、まず導入したいのがプロジェクターだ。少し前までは小型サイズで価格が手頃なモバイルプロジェクターが人気だったが、画質や画面サイズにこだわるなら、ワンランク上のモデルを使いたいところ。AV評論家の折原さんによると、最近はこうしたニーズに合ったプロジェクターも徐々に増えてきているそうだ。
「10万円から30万円くらいの価格帯で、高性能なモデルが増えてきました。4Kでの投影に対応し、明るさも2000ANSIルーメンほどで、多少明るい部屋でもくっきりと高精細な映像を楽しめます。モバイルプロジェクターだと良くて1000ANSIルーメンくらいで、この差は大きいと思います」
このクラスなら投影サイズも100インチオーバーが当たり前で、テレビとは違う大画面の迫力を味わえる。
「画面サイズが80インチ以上になると、映画館のスクリーンに似た感覚になり、自宅での映画鑑賞が非日常的な体験になります。テレビを選ぶ際も、65インチ以上、さらに85インチや100インチの大型サイズならば、迫力が格段に増します。特に明るさやコントラストに特徴があるタイプがお勧めです」
また、大画面の美しい映像に見合ったサウンドを楽しむなら、サウンドバーやスピーカーも追加したいところ。プロジェクターなら専用のスクリーンも用意したい。ここまで揃えれば、極上のホームシアターを堪能できるだろう。
AV評論家 折原一也さん
雑誌やWebなど多彩なメディアで活動するオーディオ&ビジュアルライター/AV評論家。オーディオビジュアルアワード「VGP」審査員も務める。YouTube「オリチャンネル」で動画も発信中
▼ホームシアターの満足度を高める3つのポイント
1. 大画面を選んで非日常感をアップ
普段テレビを見るのとは違った感覚で映画等を見たいなら、80インチ以上の大画面がお勧め。映像の迫力が増し、映画館で見ているような非日常感を味わえる。
2. 画質は解像度に加え明るさも注目
高画質と言うと解像度に注目しがちだが、明るさも重要。特にプロジェクターは輝度を示すルーメンをチェック。2000ANSIルーメン以上が望ましい。
3. 各種VODへの対応はマスト
映画やドラマ、アニメなど多彩なコンテンツを手軽に視聴するためにも、各種VODサービスへの対応は必須。特にAndroid TV対応なら幅広いアプリが使えて便利だ。
■明るい4K画質で明るい4K画質でサブスク視聴もゲームも大満足!
BenQ
「X300G」(実勢価格:28万円前後)
高画質でスピーカーを内蔵し、サブスクにも対応するオールインワンモデル。明るさも2000ANSIルーメンと十分で、鮮明な映像を楽しめます(折原さん)
最大240Hz駆動で応答速度も速いゲーミングプロジェクター。最大4K解像度で60〜120インチに投影でき、映画鑑賞にも向いている。Android TVを搭載しNetflixなどにも対応。3つのLED光源を内蔵し、2000ANSIルーメンの高輝度で鮮明な映像を楽しめる。出力8W×2のスピーカーも内蔵。2月発売予定。
▲短焦点仕様で、最短1.53mからでも100インチで投影可能。オートフォーカスや自動台形補正の機能も備え、設置や調整が簡単だ
▲スクリーンの正面だけでなく斜め前にも設置でき、画面の歪みを簡単に補正できるプロジェクターも増加。置き場所に困らなくて便利だ。
▲音質に力を入れたスピーカーを内蔵するモデルも多い
▲映像モードや輝度、コントラスト、シャープネスなど、画質調整機能も充実。コンテンツや室内の環境に合わせて、細かく調整できる
▲HDMIやUSB-A、USB-Cポートを搭載。ゲーム機やUSBメモリを接続でき、多彩なコンテンツを利用できる。USB-Cポートは電力供給にも対応
■自宅での映画鑑賞が格段に充実!厳選ホームシアター機器
リビングが家庭ごとに違うように、ホームシアター作りに向いた機器も幅広い種類がある。自宅の環境や予算、目的の鑑賞スタイルに合わせてベストな機器を選ぶことで、より満足度が高いホームシアターが完成するはずだ。
【手軽に大画面が楽しめるプロジェクター】
■寝ながら鑑賞もできる天井投影対応モデル
BenQ
「GV31」(11万900円)
家具などがない天井に投影でき、寝ながらでも視聴できます。フルHDのモバイルタイプとしては画質も十分です(折原さん)
135°の範囲で投影角度を調整でき、天井にも映像を映し出せるフルHDモデル。付属のAndroid TV搭載ドングルでNetflixなどを視聴できる。バッテリーを内蔵し、動画は最大180分間の再生が可能。2.1chスピーカーも搭載。
▲HDMIやUSB-A、USB-Cなどのポートを搭載し、ゲーム機などに接続可能。ヘッドホン端子も備える
■照明一体型3in1モデルがさらに使いやすく進化
Aladdin X
「Aladdin X2 Plus」(12万9800円)
生活空間にもなじむことから指名買いもある定番シリーズ。気軽に映画などを見るには十分なスペックです(折原さん)
シーリングライトとプロジェクター、スピーカーを組み合わせた3in1モデルの進化版。フルHD解像度、900ANSIルーメンで映像を投影でき、高速起動モードも搭載。NetflixやAmazon Prime Videoなどを視聴可能だ。
▲普段はシーリングライトとして使い、映画などを見る時にはプロジェクターとして使用。SpotifyやRadikoにも対応する
■高輝度でくっきり明るい4K対応ジンバル一体型
JIMGO
「N1 Ultra」(28万3360円)
画質や明るさ、色再現性に優れたモデルで、デザインも特徴的。JIMGOは最近人気が出てきたメーカーです(折原さん)
3色レーザー光源を搭載し、色再現性に優れた4Kモデル。明るさは2200CVIAルーメン。左右上下に回転するジンバルスタンドを備え、天井投影にも対応する。Android TVを搭載し、各種アプリに対応。10W×2のスピーカーを内蔵する。
▲ジンバルは左右360°、上下135°と広い角度にレンズを向けられる。推奨投影サイズは100〜150インチ
【画質も迫力も満足できる大画面テレビ】
■極上の映像体験が楽しめる驚愕の100インチテレビ
TVS REGZA
「レグザ 100Z970M」(実勢価格:135万円前後)
100インチというう超大画面に注目されがちですが、ミニLEDを採用することで画質や明るさにも注力しています(折原さん)
映画館のような大画面映像を楽しめる100インチ4K液晶テレビ。広色域のミニLEDバックライトや視聴距離に合わせて画質を調整するミリ波レーダー高画音質など、同社ハイエンドモデルの各種技術を搭載。Netflixなどの多彩な動画サービスに対応する。
▲高輝度なミニLEDバックライトを高密度に配置することで、緻密かつ鮮明な画質を実現
■映像美と迫力サウンドに酔いしれる有機EL最高峰
パナソニック
「ビエラ TH-65MZ2500」(実勢価格:51万4800円前後)
有機ELならではの鮮やかさや黒再現性に磨きをかけた高画質モデル。明るい部屋でも鮮明な画質を楽しめます(折原さん)
高輝度な有機ELパネルを採用した65インチ4Kテレビ。1画素あたり数千個のレンズを並べた「マイクロレンズ有機EL」を搭載し、コントラストを大幅に高めた。映像シーンに合わせた画質・音質調整機能も搭載。Netflixなど各種動画サービスに対応
▲ラインアレイ&イネーブルド&ワイドスピーカーを搭載し、迫力ある立体音響システムを実現している
【手軽に音質アップできるサウンドバー】
■リアスピーカー分離型で立体サウンドを満喫
JBL
「BAR 800」(9万9990円)
分離するリアスピーカーで人気だったモデルの廉価版。手軽に本格的なサラウンド環境を実現できます(折原さん)
本体から分離するリアスピーカーとサブウーファーを備えた5.1.2chモデル。本体のバースピーカーには、高さ方向の空間を再現するための天井反射スピーカーを内蔵し、単体でのリアルなサラウンドを実現。Dolby Atmosにも対応する。
▲本体から分離するリアスピーカーはバッテリーを内蔵しワイヤレスで使える。約10時間の連続使用が可能だ
■大画面テレビに合わせた迫力あるサウンドを体感
ソニー
「HT-A3000」(実勢価格:8万8000円前後)
別売りスピーカーと合わせると独自の360°立体音響技術に対応。環境に合わせた最適なサラウンドを楽しめます(折原さん)
広大なサラウンド音場を作る技術を搭載した3.1chモデル。大画面に合わせて音声を最適化する技術や、前後左右に加えて高さ方向も強化した「S-Force PROフロントサラウンド」を搭載し、臨場感あふれる立体音響を実現する。
▲別売りでサブウーファーやワイヤレスリアスピーカーも用意。よりリアルなサラウンド環境に拡張できる
■手頃ながら音質も優れたハイコスパモデル
ヤマハ
「SR-B30A」(実勢価格:2万7000円前後)
手頃な価格で売れ筋となっていますが、Dolby Atmosに対応し、ヤマハらしい音作りで映画視聴にも向いています(折原さん)
手頃な価格帯ながらDolbyAtmosに対応するなど、音質や機能に優れた2.1chモデル。声をクリアにしたり低音を強調したりする機能に加えて、コンテンツに合わせた4種類のサウンドモード、専用アプリによるEQ調整機能も搭載する。
▲HDMI eARCに対応し、テレビとケーブル1本で接続できる。光デジタル音声入力も備える
※2024年2月6日発売「GoodsPress」3月号16-19ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/TAYA 写真/湯浅立志(Y2)>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/582625/
- Source:&GP
- Author:&GP
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