革新的なイヤホン・ヘッドホンの数々をリリースしている国産オーディオブランドのfinalが、新たなハイエンドヘッドホンシリーズとなる「DX series」を発表。その第1弾となる、“超開放型”の音場感を実現した有線イヤホン「DX6000」(24万8000円)が登場しました。
まず開放型(オープンエアー型)のヘッドホンとは、耳を覆うハウジングが密閉されていないヘッドホンのこと。音の抜け感がよく、自然で広がりのあるサウンドが特徴です。
今回登場した「DX6000」は、今までの開放型ヘッドホンを超える超開放的な音場感を実現しながら、開放型が苦手とする繊細な低域の表現も両立。それを可能にしているのが、本機に盛り込まれた新技術の数々です。“フリーエア構造”は、ドライバーの前室と後室に空気の流れを作ることで、耳元にスピーカーが置いてあるような、自然で開放感のあるサウンドを実現しています。
また、新設計のダイナミック型ドライバーユニットは、振動板に分割振動と不要な共振が発生しにくい、高剛性のマグネシウム合金を採用。そして、重要なのが振動板のエッジ部分で、極めて軽量で柔らかい発泡シリコン樹脂を使った、厚みのある“発泡シリコンエッジ”を採用することで、動きやすさをキープしつつ不要な共振を抑制しています。
さらに、マグネシウム合金振動板と発泡シリコンエッジを一体成形することで、接着剤が引き起こす塗布量の差による個体差などを解消。また、ボイスコイルの引出線に丈夫なアルミ合金線材を使用し、空中配線することで、振動板の正確な動きを可能にしています。
そして、開放的な音場感によって低域の再生周波数帯域が狭まるのを解消すべく、ドライバーユニットのf0(最低共振周波数)を引き下げているのが、振動板を動かすボイスコイルをドライバーユニットに直列接続する“トランジェントコイルシステム”です。
“フリーエア構造”、“発泡シリコンエッジ”採用の新設計ドライバー、“トランジェントコイルシステム”などの技術が互いの弱点を克服し、バランスを保つことで、開放的な音場感と聴き応えのある低音の両立を実現。また、軽量な振動系によって、鋭い音の立ち上がりや立ち下がり(トランジェント)を叶えています。
外装に目を向けると、筐体はアルミマグネシウム合金のブロックから精密な切削加工により成形。ドライバーをしっかり支えるだけでなく、不要な共振や音の歪みを抑える役割も。
イヤーパッド内部には通気性のよい発泡体を、表面には丈夫で肌触りのよい和紙素材を採用。密閉度が低く通気性の高いイヤーパッドを採用できるのは、ドライバーユニットの能力でしっかり低音を鳴らせるこのイヤホンならでは。なお、イヤーパッドと同様の素材がヘッドバンドにも使われています。
ケーブルはDX seriesのために軽量な“OFCスリムケーブル”が新たに開発され、本機にはXLR/3mが同梱。持ち運びのためのセミハードケースも付属します。
新開発のサウンド技術により、今までにない超開放型の音場感と解像度の高いなめらかなサウンドを実現した、finalの新機軸となる有線ヘッドホン。なお、ハイインピーダンスに対応するなどの十分な電力性能を持った据え置きアンプでの使用が推奨されています。
>> final
<文/&GP>
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/673586/
- Source:&GP
- Author:&GP
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