気づけばタッチスクリーンが当たり前になり、触れて操作できないディスプレイに使いづらさを感じるほどになっているかと思う。ここに触覚フィードバックが乗れば操作性が向上するのは明らかだろう。
触覚フィードバック技術の開発はAppleなども力を入れている領域だが、CES 2020に出展のHap2Uは、多様なデバイスの操作に触覚を組み込むことで、より豊かで直感的なモノとの対話をもたらそうとしている。
・木材、プラスチック、金属に触覚フィードバックを組み込む
Hap2uでは、触覚をユニバーサルテクノロジーと見なしているとのこと。木材、プラスチック、金属なんかに触覚フィードバックを組み込むことを目指していて、例えば車内デバイスの操作で触覚フィードバックが得られれば、道路から目を離さなくてもいい。あるいは、家電のスイッチは押すだけじゃなく、タップやさするなどの繊細な入力手段が追加できそうだ。
視力に頼りがちなデバイスの操作に、わかりやすい触覚を割り当てることで、置いてけぼりになりがちな高齢者もテクノロジーの恩恵を享受しやすくなるだろう。加齢以外による原因で視覚障害がある方にとってももちろん、生活の質の向上につながりうる。
・ディスプレイでキータッチの感覚を再現
Hap2uの、主にガラス面で触覚を再現する特許技術をすでに実装可能なものに。CES 2020のデモではスマホディスプレイ用のスクリーンが用いられ、キーパッドでそれぞれの文字入力を感じとったり、魚のうろこなどさまざまな質感が再現できるとのこと。
デモ端末を扱った動画からは、ディスプレイから物理ボタンやつまみを操作している感覚が得られて驚いている人々の反応がうかがえる。
同技術は、遅延なく反応して直感的なやり取りができて、日常的な汚れや湿気なんかにも耐えられるものだ。
近い将来、触覚を通して情報を得たり操作したりといったデバイスの仕様が当たり前になるかもしれない。
- Original:https://techable.jp/archives/114927
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:YamadaYoji
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