Rocket Labが打ち上げ能力拡張へ、ミッションコントロールや製造機能を備えた新施設!

Image: Rocket Lab

小型衛星打ち上げのスタートアップ、Rocket Labの急成長には目を見張るものがある。このほど同社はカリフォルニア州ロングビーチに、ミッションコントロールセンターと製造機能を備えた施設の新設を発表。今後の需要拡大に向けて、打ち上げ能力の拡張を目指す。

すでに衛星打ち上げサービスを開始して3年目に入ったRocket Labだが、昨年には衛星の設計と製造を開始。衛星の製造からテスト、打ち上げまでエンドツーエンドでサービスを提供している。

・2020年中にRutherfordを150台以上製造

ロングビーチComplex設立の1つ目の狙いは、製造能力の拡張だ。Rocket Labの主力ロケットElectronにも搭載されているエンジン、Rutherford(ラザフォード)を2020年中に150台以上製造する予定となっている。

また、同社はすでにニュージーランドにミッションコントロールセンターを持っており、今回新設のロングビーチComplexはこれを補完する役割も大きい。

打ち上げ施設に関してもすでに3ヶ所目を設立中。稼働済みの打ち上げ施設2ヶ所とミッションコントロールセンター2ヶ所で、臨機応変なサービスを実現し、2ヶ所同時打ち上げも可能になる。

・打ち上げ施設LC-2をコントロール

じつは迅速に打ち上げができる複数の施設を持つことは、国防の観点からも重要で、アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)が30日以内のロケット打ち上げ能力を競うチャレンジなども開催している。

ロングビーチComplexは、バージニア州ワロップス島にある同社の打ち上げ施設、Launch Complex 2(LC-2)をコントロールすると考えられるが、こちらは米空軍ご用達だ。2020年の第2四半期に完成が予定されていて、第3四半期からElectronでの衛星打ち上げを担う。これにより、LC-2からの月1回の打ち上げが可能になるとみられる。

参照元:Rocket Lab Expands Footprint with New Long Beach Headquarters and Production Complex/ Rocket Lab


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