ミレニアル世代の健康とセルフケアへの脅迫観念が、瞑想アプリの活況へとつながっている。アプリ情報企業のSensor Tower(センサータワー)は、既に2018年の第1四半期に、「セルフケア」アプリのトップ10が約2700万ドル(約29億円)の収益を上げ たと報告していた。これが2019年の終わりになると、その数字はずっと高くなった。Sensor Towerの最新データによれば、2019年に売り上げの多かった瞑想アプリのトップ10(すなわち「セルフケア」アプリのサブセット)の合計は、1億9500万ドル(約213億円)に成長している。これは、前年比で52%の増加だ。
瞑想アプリは、2018年の時点で既に、セルフケアアプリ市場をリードしていた、たとえば収益を伸ばしたアプリにはCalm、Headspace、そして10% Happierなどがある。マインドフルネスやヨガに焦点を当てた他のセルフケアアプリも人気はあったものの、その人気は下降線をたどっていった。
2018年の間に、上位10の瞑想アプリだけで1億2800万ドル(約140億円)の収益を上げている。これは、トップ10の瞑想アプリがわずか800万ドル(約8億7000万円)の収益しか挙げていなかった2015年に比べると大幅な増加である。
それが2019年には、トップ10の瞑想アプリの収益が1億9500万ドル(約213億円)に増加したのだ。
ただし、2015年以降、トップ10リストに含まれ続けているアプリは2つだけだ。2019年に9200万ドル(約100億円)を売り上げたと推定されるCalmと、5600万ドル(約61億円)を売り上げたHeadspaceである。どちらも、前年比でそれぞれ46%と33%の収益増となった。
収益の増加は、アクティブなユーザーベースだけでなく、これらのアプリを初めて利用し始めるユーザーたちからも生じている。例えば2019年には、5200万人の新規ユーザーが、トップ10の瞑想アプリの1つをダウンロードしている。これは2018年から15.6%の増加である。CalmとHeadspaceはここでも先導役を果たしていて、2019年にはそれぞれ2400万人と1300万人の新規ユーザーを獲得している。
その人気にもかかわらず、「セルフケア」はApp Storeの最上位カテゴリにはなっていない。その代わりに、こうしたアプリは通常、エクササイズアプリ、ダイエットアプリ、カロリーカウンター、フィットネストラッカーなどとともに「ヘルスケア/フィットネス」カテゴリにリストされている。
しかしそれでもアプリたちはうまくやっている。現在、CalmはApple iOS App Storeの「ヘルスケア/フィットネス」カテゴリの第1位で、Headspaceは第2位だ。
これらのアプリがここ数年高い人気を博した理由はいくつかある。ある程度、それはミレニアル世代のライフスタイルに結びついているからだろう。この世代は、結婚を後回しにして、子供を持つことも遅らせることを選んだ。それにより、以前の世代と比較して、彼らはより自分を中心にして振る舞う時間を与えられた。彼らはまたインターネットアクセスと共に成長し、一般的に健康とセルフケアについてより多くを学ぶことができるようになった。
さらに、常時接続のインターネット接続は、個人がスクリーン時間をどのように使用するかによって、不安と抑うつにつながると報告されている。スクリーン時間だけが害となるわけではないが、その使用方法が問題となり得るのだ。セルフケアアプリ、特に瞑想アプリは、この種の問題を緩和するのに役立つ (ただし、精神的疾患の解決策ではないということは、指摘しておく必要がある)。
アプリたちは、収益の増加という観点から見た場合、サブスクリプションへの移行からの恩恵も受けている。この先時間が経つにつれて、このカテゴリはさらに成長する可能性がある。
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(翻訳:sako)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/01/31/2020-01-30-top-10-meditation-apps-pulled-in-195m-in-2019-up-52-from-2018/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Sarah Perez
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