早ければ今年後半にも、国際宇宙ステーション(ISS)の通信速度が格段に早くなる。欧州宇宙機関(ESA)が、最新のアンテナを搭載したデバイスを間もなくISSに届けると発表した。
今年後半の設置を予定し、設置が完了すればほぼリアルタイムに地球と交信できるようになる。
・欧州実験棟の外に設置
ISSに届けるのは「ColKa」と呼ばれる冷蔵庫ほどの大きさのデバイス。アンテナを搭載し、ISSと地球の間でのシグナル送受信を可能にする。ESAによると、下りスピードは50Mbit/s、上りは2Mbit/sとなる見込み。
ColKa はESAの実験棟「コロンバス」の外側に設置される。今年後半に宇宙飛行士2人がスペースウォークを行い、ColKaを固定してプラグをつなげる作業を行う。
コロンバスでは2008年のISSへの取り付け以来さまざまな実験が行われ、無縁リンクの導入でそうした実験について地球の研究者とのやり取りが今まで以上にスムーズに行えるようになる。
・2月13日打ち上げ予定
ISSと地球はもちろんこれまでも交信してきた。しかし、ISSは地上400キロの上空を周回し、90分ごとに地球を1周する。接続を維持するためには地上のステーションを次々に切り替える必要があり、これにより遅延が生じていた。
無線リンクではこの問題が解決でき、ほぼリアルタイムに交信できるようになるという。
ColKaは他の物資とともに米Northrop Grumman社が当初2月9日に打ち上げる予定だったが、2月13日に延期された。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/116842
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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