米ボストンで2010年に創設されたFreight Farms(フレイト・ファームズ)は、食料生産の分散化を目指し、貨物コンテナを再利用したコンテナ型屋内農場ソリューションの開発を手がけるスタートアップ企業だ。
・貨物コンテナをリユースした屋内農場ソリューション
Freight Farmsは、2012年、世界で初めて、貨物コンテナに垂直式の水耕栽培ソリューションを実装した「Leafy Green Machine」を開発。
2019年2月には、その後継としてコンテナ型屋内農場ソリューション「Greenery」をリリースした。
320平方フィート(約29.7平方メートル)の「Greenery」は、育苗スペースと栽培スペースで構成され、気候や季節を問わず、水耕栽培によって、レタスやハーブなど、8000株の葉野菜を生産できる仕組み。
IoT対応センサーと独自のソフトウェア「Farmhand」によって、内部の温度や湿度、光などが常時、最適に制御され、大気中の水蒸気を凝縮させて再利用することで、水の消費量を1時間あたり1.88ガロン(約7.1リットル)軽減できる。
・米国の大学キャンパスでも地産地消を実現へ
Freight Farmsは、2020年1月、米国の大学内での地産地消を実現するべく、大学のキャンパスへの「Greenery」の設置について、学校や企業などの施設向けフードサービスを展開する仏Sodexo(ソデクソ)との提携を発表した。
2020年2月には1500万ドル(約16億5000万円)の資金調達に成功しており、今後、テクノロジーの研究開発をすすめるとともに、事業規模のさらなる拡大をはかる方針だ。(文 松岡由希子)
- Original:https://techable.jp/archives/117393
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:Matsuoka
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