企業と独立したシェフをつなぐケータリングのマーケットプレイスを提供するHungry(ハングリー)は、シリーズBラウンドで2000万ドル(約21億円)を調達したと発表した。同社によると、今回の資金調達で同社の評価額はプレマネーで1億ドル(約110億円)を超えたという。
Hungryの投資家たちも非常に特徴的だ。ラウンドをリードしたのはEvolution VC PartnersとWhole Foodsの元共同CEOであるWalter Robb(ウォルター・ロブ)氏で、彼はHungryの取締役会に加わる。さらにKevin Hart(ケビン・ハート)氏、Jay-Z、Los Angeles RamsのランニングバックであるTodd Gurley(トッド・ガーリー)氏、オバマ政権時代の大統領補佐官だったReggie Love(レジー・ラヴ)、Seattle SeahawksのラインバッカーであるBobby Wagner(ボビー・ワグナー)氏も参加した。
CEOのJeff Grass(ジェフ・グラス)氏によると、彼と共同創業者でCOOのEman Pahlavani(エマン・パラヴァニ)氏と社長のShy Pahlevani(シャイ・パレバニ)氏は、セキュリティ系スタートアップのLiveSafeで働いていたときに、このアイデアを思いついたという。
「LiveSafeでは食事の選択肢が非常に少なく、一番良い選択肢は(ファストフードの)Subwayと(レストランの)Ruby Tuesdayだった」とグラス氏は語る。「我々はもっと本格的な料理を食べたいと思い、 地元のシェフを活用するより良い方法を模索した」。
その結果、HungryはワシントンD.C.、フィラデルフィア、ボストン、ニューヨーク、アトランタに独立したシェフのネットワークを構築し、Amazon(アマゾン)、E-Trade、Microsoft(マイクロソフト)、BCGなどの企業にケータリングを提供している。シェフは全員Hungryによってチェックされ、「ゴーストキッチン」(レストランと結びついていない業務用キッチン)で料理を作り、Hungryのチームが配達する。
「Hungryの料理は、小売店と連携したレストランよりもずっと低コストで調理できる」とグラス氏。「しかし、品質を犠牲にしているわけではない。彼らは最高の料理を作る一流シェフだ。料理の質はレストランよりも高く、はるかに低コストで調理される」と続ける。
同氏は、この低いコストにより同社による社会貢献が可能になると付け加えた。具体的には、Hungryは販売された2食分につき1食ぶんを寄付することになっており、すでに50万食近くを寄付している。同氏は今回調達しった資金を、新しい市場に進出するために使う予定だ。具体的には、2021年末までに23都市への進出を考えている。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/03/08/2020-03-08-hungry-series-b/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Anthony Ha
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