料理って、やっぱり出来立てを食べたいじゃないですか。「サクサク」「ホカホカ」「ジューシー」なやつを。でも、オンライン飲み会だと、火の側にずっと立って、友人を放置するわけにもいきません。しかし、そこに調理家電があれば、ピッと時間をセットして、その間にお酒を楽しみつつ、料理が出来上がったらすぐ食べれるわけです。
もちろんコンビニの冷食を電子レンジ…でも良いのですが、ここのところ巣籠りも長いし、ちょっとくらい贅沢したってバチは当たらないはず。そこで、ヒーターとファンの合わせ技が特徴の“コンベクションオーブン”なんてどうでしょうか。
本稿では、日立の「HMO-F100」を使って飲みのシメ料理にも使えるガッツリ系おつまみにチャレンジしてみました。
■両面ファンでムラなく調理できるのがメリット
日立の「コンベクショナルオーブントースター(HMO-F100)」(実勢価格:1万3000円前後)は、ファンによって内部の熱を循環させて、焼きムラをおさえて調理できるオーブントースター。低温から高温まで温度を幅広く設定できるので、パン生地の発酵から、トースト、揚げ物、焼き魚まで幅広く対応するオールラウンダーです。
▲取っ手を引いて扉を手前に開ける。加熱時は本体が熱くなるので、この部分を持とう
▲中身はこんな感じ。(1)焼き網、(2)オーブン皿、(3)焼き網&トレーの3パターンを設置できる2段構造だ
▲肉汁などが垂れる料理では、下にトレーを重ねられる
▲正面にはヒーターやファン、温度・時間の指定をするダイヤルや、レシピを指定するスイッチ類が並ぶ。電子レンジみたいな感覚で操作できる
▲ちなみに、一番下にはパンくずトレイが隠れているので、トーストしたときには定期的に掃除を
▲説明書のほか、レシピ集もついてる
■ヘルシーなフィレ肉焼豚を
レシピ以外で試したのは焼豚。下味をつけてから焼くだけのお手軽な手順で作っていきます。用意したお肉はこちら。
・豚フィレのブロック肉(245g)
そして、調味料は以下のものを用意。
・醤油/大さじ3
・みりん/大さじ2
・砂糖/大さじ2
・チューブニンニク/適量
・チューブ生姜/適量
▲封ができるビニールも忘れず
では調理に。まずフォークで肉をグサグサ挿して穴を開け。
▲生肉に触れたフォークは後でしっかり洗おう
続いて、ビニールに調味料を入れてまぜたら、そこに肉を浸して30分放置。
▲漬ける時間はお好みで長くしてもOK
あとはオーブンで焼くだけ。
▲焼き網&トレーをセットしたオーブンに肉を入れて
上下ファン、210℃で、20分、加熱スタート。
▲調理モードダイヤルで「上下ファン」を選択するのを忘れずに
▲加熱中はこんな感じ。良いにおいも
20分が経過したら、肉をひっくり返してもう10分加熱。さらに余熱で5〜10分くらい放置しておきます。
▲焦げ付かずに焼けた
完成です。あとは、お好みの厚みに切って食べるだけ。ニンニクが効いているので、近くで嗅ぐと匂いは結構きつめですが…、見た目はいい感じ。
▲ファンのおかげで焦げ付かず、全体に火が満遍なく通った
▲断面はこんな感じに。グリルと違って、フィレでもパサつかない
そのまま食べてもビールと合います。塩をちょっとつけても美味い。匂いが気になる場合には、漬けタレを加熱してからかけると最高です。
▲ビールに合う・焼く過程を伝えるのを含めて、飲み相手にとっては酒の肴に
▲漬けタレを鍋で加熱しておき、焼き上がった肉にかけると、なお美味しい
▲ちょっとだけ残しておいて、シメのラーメンに乗せちゃったりしても満足感が高い
■揚げ物は後処理がラクでいい
続いて、揚げ物にもチャレンジ。こちらは付属レシピブックに掲載してあるメニューをそのまま。豚肉に塩胡椒、小麦粉をまぶして、卵、パン粉の順につけたら、コンベクションオーブンで焼いていきます。
▲小麦粉→卵→パン粉の順でつけて
▲焼き網&トレーをセットし、肉をイン。小さじ1杯のサラダ油をかけて
あとは自動メニューで調理開始です。油で揚げるときのようにずっと見ていなくてよいのが楽ですね。
▲「ノンフライ」の「2-3」で「スタート」
あとは待っていれば完成。サックサク〜なとんかつのできあがりです。これは、単体なら塩かソースかけてビールでしょうかね。大根おろし×ポン酢も捨てがたい。
▲なお、直前に別の料理をしていたため、温度が高くなっていたのに気づかず、ちょっとだけ端が少し焦げ付いたが、ギリギリ許容範囲(汗)。自動メニューとはいえ、肉の厚さや直前に別の料理を作った場合などは、加熱時間を気にした方がよいだろう
それにお腹が減っていたら、カレーに乗せつつ、ガッツリ食べながら飲む日があっても良いかもしれません。
▲もし前日がカレーだったりしたら、ぜひ上に乗せちゃってください
* * *
そのほか、冷凍食品や惣菜などを温めても美味しく調理できます。魚焼きグリルと比べてもファンのおかげで満遍なく火が通るので、日々の使い勝手も良好です。
▲冷凍の縞ほっけとかそのまま焼けるから、魚焼きグリルがないご家庭にも◎
▲べちょべちょだった惣菜コロッケも上下ファン、210℃で5〜10分温めるとサックサクの揚げたて食感に
▲こちらオススメ。セブンアンドアイの「串刺しあらびき上級ポークフランク」は、上下、180℃、5分で加熱してパリッパリの絶品に。ちなみに洗い物が面倒なときはアルミを敷くとラクだ
これに慣れたせいで、もう電子レンジだけじゃ物足りなくなりました。サクサク、パリパリが大好きな人は、ぜひご検討あれ。
▲日々のお手入れは、網とトレーを使った度にガシガシ洗うくらい
>> 日立「コンベクションオーブントースター HMO-F100」
>> 【宅飲み家電】
文/井上 晃
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter
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