国立研究開発法人情報通信研究機構・ナショナルサイバートレーニングセンターは、実践的サイバー防御演習「CYDER」の過去の演習教材の一部を期間限定で公開を開始した。
広まるサイバー攻撃の脅威
特に新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言以降、多くの人々が在宅勤務等、通常と異なる形態での勤務を余儀なくされている。しかしこのような状況でもサイバー攻撃の脅威は継続している。
サイバー攻撃への対策としては、ITシステムを利用する方々の基礎知識の習得やトレーニングが重要だが、現在の社会情勢においては、十分な学習機会の確保が困難というのが実情だ。
そこで国立研究開発法人情報通信研究機構は、サイバーセキュリティに関する技術や知識を必要とする方の学習の一助とすべく、CYDER= CYber Defense Exercise with Recurrence(サイバー防御反復演習)の過去の演習教材の一部を期間限定で一般公開することを発表した。
実践的な内容
CYDERでは、NICTが有する大規模サーバー群「StarBED」上に大規模組織のネットワーク環境を擬似的に構築し、その上でサイバー攻撃を擬似的に発生させ、演習を実施。演習は、実機を用いた実践的な内容になっており、サイバー攻撃への理解を深めながらインシデントハンドリングを体験することで、「どうすればインシデントを検知できるのか」「どんな対応をすれば被害を最小限にできるのか」等について学ぶことができるという。
教材を使用するには、まずWEBページから申し込みが必要。登録が済むと教材提供に関するお知らせをメールで受け取ることができ、指定のURLより教材のダウロードが可能になる。教材は、 外出が難しい状況下の在宅勤務等における学習教材や、組織内での研修用教材、研修・教育を今後担当する方自身のトレーニング用教材として使用することが推奨されている。
- Original:https://techable.jp/archives/125585
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:kawaguchiasuka
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