日本における「空飛ぶクルマ」のリーディングカンパニーである株式会社SkyDriveと有志団体CARTIVATORは、協賛スポンサーが100社に至ったことを発表した。
両者はさまざまな形の支援を空飛ぶクルマの開発推進に活用し、2020年夏のデモフライト実施と2023年の実用化を目指すという。
「空飛ぶクルマ」のあゆみ
SkyDriveは、CARTIVATORのメンバーを中心に「誰もが空を飛べる時代をつくる」というミッションを掲げ、2018年7月に設立された。
その後、2018年11月にDrone Fund 2号から3億円を調達し、12月より日本初の空飛ぶクルマの屋外飛行試験を開始。
翌2019年2月には「未来を拓くイノベーションTOKYOプロジェクト」に採択され、最長3年3か月で最大5億円の補助を受ける権利を得た。また、豊田市と『新産業創出へ向けた「空飛ぶクルマ」開発に関する連携協定』を締結し、2019年6月に同市内に飛行試験場をオープンしている。
そして、2019年9月、既存投資家と新規投資家より15億円を調達し、累計調達額は20億円に到達。同年12月に開始した、日本初となる空飛ぶクルマの有人飛行試験は2020年4月に技術検証第1弾を終え、試験機における操縦性、飛行安定性を確認したとのこと。
このように両者は未来のモビリティ社会への貢献を目指し「空飛ぶクルマ」開発に注力している。そんななか、両者を支援する協賛スポンサーが100社に至ったのだ。
業種も支援方法もさまざま
100社の支援内容は、資金提供(58社)、技術部品提供(38社)、社員を出向させることで実際に参画する(4社)などさまざま。
例えば、エアバックやチャイルドシートの開発など自動車安全分野のグローバルリーダーである、ジョイソン・セイフティ・システムズ・ジャパン株式会社と、スポーツメーカーのミズノ株式会社は共同で軽量高性能な衝撃緩衝装置が内蔵されたシートを開発。これには、ミズノのシューズのソール部分に用いる独自波形プレート「ミズノウエーブ」が使われているようだ。
ほかにも、NECは飛行制御に関する情報交換および技術検証支援を、東京海上日動は空飛ぶクルマ専用の保険(試験飛行・実証実験用)の開発・提供をおこなうなど、あらゆる角度から両者を支えている。
CARTIVATOR共同代表でありSkyDrive代表でもある福澤知浩氏は、資金・技術・人材など状況によって変化する「本当に必要なもの」を提供してくれたり、厳しい局面を乗り切る活力ともなる熱いメッセージをくれたりするスポンサーに対し、深く感謝を示すとともに、引き続き全力で開発に取り組むとコメントした。
- Original:https://techable.jp/archives/128688
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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