Samsung Displayは、折りたたみスマートフォンが搭載するディスプレイのカバーウィンドウに用いる超薄型ガラス(UTG)に巨額の投資を行い、今後2022年にかけてUTGパネル生産能力を3倍に引き上げる計画です。ディスプレイに詳しい調査会社DSCCが報告しています。
折りたたみスマホのカバーウィンドウはCPIからUTGへ
Samsungは2020年2月、UTGをカバーウィンドウとして採用した折りたたみスマホGalaxy Z Flipを発表しました。
2019年までに製品化された折りたたみスマホ(例:Galaxy Fold)のカバーウィンドウには透明ポリイミドフィルム(CPI)が採用されてきましたが、2020年以降の製品はUTG搭載が主流になると見られています。
Samsung Displayは折りたたみスマホの需要が今後増加するとの見通しから、2022年にかけてUTGパネル生産能力を3倍に引き上げる計画です。しかもSamsungは、Samsung Displayとは別にUTG加工メーカーを探しており、UTGの供給能力とコストに懸念を抱いているようだと、DSCC Japan のディレクター、筒 博司氏は述べています。
AppleはCorning製を採用か
Galaxy Z Flipが搭載しているのは、厚さ30マイクロメートル(μm)のSchott製UTGですが、同製品はSamsungにしか供給されていません。そのため競合他社は、Schott以外のガラスメーカーとの連携を模索しています。
AppleはUTG開発のため、Corningに合計4億5,000万ドルもの投資をしており、同社の将来の折りたたみiPhone(あるいはiPad)には、CorningのUTGが採用されるだろうと、DSCCは予測しています。
SchottとCorning以外にも、AGC、NEG、Abrisa、3CONY、JNTC、Phoenix、QRS、Joongwoo M-Tech、UTI、ChemtronicsなどのUTGメーカーやUTG加工メーカーが存在します。
Source:DSCC
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-302149/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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