海外大手メディアReutersは、アメリカの大学がApple Watch等のウェアラブル端末を利用して、新型コロナウイルス感染を発症前に検知する方法を研究中だと報じています。Apple Watch等で発症前に感染を検知できれば、感染者が無意識に感染を拡大させる危険性を低減できるため、大きな期待が寄せられています。
ウェアラブル端末で心拍数や呼吸数を検知
Apple WatchやFitbit等のウェアラブル端末を活用して、感染の初期段階における心拍数や呼吸数等の身体の変化を検知し、利用者に新型コロナウイルスに感染した可能性を通知することで、外出自粛を提案することが可能となります。
アメリカのスタンフォード大学では、ウェアラブル端末を活用した新型コロナウイルス感染検知について、5,000名を対象に研究が行われています。
31名の陽性患者が着用していたウェアラブル端末の情報を、研究チームが分析した結果、80%の確率で発症時又は発症前に心拍数上昇等の感染の兆候を検知できていたことが判明しています。最も初期段階での検知に成功した端末では、発症の9日前に感染の兆候を検知しており、平均でも発症3日前には検知しています。
研究チームを率いるスナイダー教授は、「発症前に感染の可能性を伝えることが可能になれば、感染者に外出自粛を求め、感染拡大を抑えることができるため、非常に強力な感染拡大防止策となるだろう」とコメントしています。
Reutersによると、スタンフォード大学以外にも、Fitbit等の企業がウェアラブル端末による新型コロナウイルス検知を研究しています。
日本では心電図アプリは現時点で使用不可
海外では、Apple Watchの心電図アプリにより、病気を初期段階で検知し治療に成功した事例が報告されています。残念ながら、日本では医療機器としての認可が必要なため、現時点ではApple Watchの心電図アプリは使用できません。
海外で新型コロナ対策としてApple Watch等のウェアラブル端末の活用が進み、日本でも心電図アプリが利用可能となることが期待されます。
Source:Reuters
Photo:Apple
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-303746/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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