日本のゲーム開発者からApp Storeの気まぐれなガイドライン適用に不満の声

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人気ゲーム「フォートナイト」の課金方法をめぐって、開発企業のEpic GamesとAppleとの間で争いが続いていますが、日本のゲーム開発者からEpicを支持する声が上がり始めています。日本の開発者にとって一番の問題はApp Storeの気まぐれなガイドライン適用であるとのことで、厳正かつスムーズな承認プロセスが求められています。

日本国内には70万人を超える開発者が登録

日本の公正取引委員会も「フォートナイト」をめぐるEpic GamesとAppleとの裁判に注目しているとされていますが、日本のゲーム開発者からもAppleのこれまでの対応について不満の声が寄せられています。
 
Bloombergによれば、東京拠点のゲーム企業gumiの創業者で会長の国光宏直氏が、Epicには本当に裁判に勝ってもらいたいとFacebookで述べたとのことです。
 
モバイルアプリ市場は、中国国外では事実上AppleとGoogleが独占的な位置を占めており、iPhoneおよびAndroidデバイスでゲームを配布するにはApp StoreとGoogle Playストアを介するしか方法がありません。
 
人気ゲーム「フォートナイト」のゲーム内課金で年間10億ドル(約1,061億円)を売り上げるEpicは、AppleとGoogleが徴収する手数料は法外であるとしており、両企業を訴えています。
 
日本のゲーム企業もモバイルアプリ市場に大きく依存しており、スクウェア・エニックスはグループの収益の40%をアプリから得ており、バンダイナムコとソニーは共同開発したスマホ向けRPG「Fate/Grand Order」で数十億ドル規模の利益を上げています。
 
日本国内には、現在70万2,000人の開発者がいるとされており、世界でも有数の開発者コミュニティが形成されています。Appleの開発者会議「WWDC 20」の200を超える動画も、他の言語に先駆けていち早く日本語の字幕が追加されています。

App Storeの対応に苛立ちの声も

App Storeでのガイドライン適用はランダムで、返答が遅いと日本国内の開発者から不満の声が上がっている、とBloombergが報じています。
 
App Storeでの承認プロセスのサポートを行うプライムセオリーの東海林誠氏は、「Appleのアプリ審査は時にあいまいで、主観的かつ合理性に欠ける」とコメントしています。「Appleの開発者への対応は短く、テンプレート的であることが多いが、それでも行儀良く対応することを求められる。まるで主人に仕える召使のようだ」
 
開発者の中には、Appleの対応があまりに遅いため、季節ごとのゲーム内イベントの開催を諦める人もいるとのことで、承認プロセスの改善を求める声が多く聞かれます。
 
 
Source:Bloomberg
Photo:Apple
(lexi)


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