ソフトバンク、ドコモ、KDDIの携帯電話大手各社は、地震、台風などの非常災害時にも通信サービスを提供するため、様々な設備を用いて、陸上、海上、空中からの復旧を行っています。
車載型基地局や電源車による陸上からの復旧
基地局が災害や停電により使用できなくなった場合には、携帯各社は既存ネットワークや人工衛星との通信機能を保有する車載型基地局を被災地に派遣し、通信サービスを提供します。
また、停電した基地局等に電力を供給するため、各社は電源車を配備しており、例えばソフトバンクは82台の電源車を日本各地に配置しています。
なお、車載型基地局等の一部車両は緊急車両として赤色ランプを備えており、非常災害時の緊急走行が可能なため、台風10号により停電等の被害が発生した場合にも派遣される可能性があります。
船舶型基地局による海上からの復旧
KDDIは、非常災害向けに日本初の船舶型基地局を導入しています。
2018年の北海道胆振東部地震において、臨時基地局の設備を搭載した海底ケーブル敷設船「KDDIオーシャンリンク」を北海道沿岸部に派遣し、海上から通信サービスを提供しました。なお、KDDIオーシャンリンクには被災地への支援物資も積載され、非常食や充電スポット設備等を苫小牧港まで輸送しています。
ドローンや気球による空からの復旧
ドコモ、KDDI、ソフトバンクは、大規模災害により道路が寸断され、陸上や海上から接近できない場合の対策として、ドローン等を利用して空中から通信サービスを提供しています。
特にKDDIのドローン基地局は、通信サービスの提供に加え、被災者の携帯電話から受信した信号をもとに被災者の位置を推定し、レスキュー隊に情報提供するという機能も備えています。
一方、ソフトバンクは日本初の取組として、気球を活用した基地局サービスを行っています。2016年の熊本地震で初めて運用され、重要ルートとなる山間部での通信を確保しました。ソフトバンクは、気球基地局の展開訓練の様子を公式ホームページやYouTubeで公開しています。
その他にも、各社は自治体への衛星電話の提供や、避難所での無料充電サービスなど様々な復旧支援活動を行っています。
Source:ドコモ, KDDI, ソフトバンク
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-310993/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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