さまざまなスマートホーム技術がすでに世に出ているが、家電をすべてスマートホーム対応にするのはなかなかハードルが高い。無数のセンサーの設置やネットワークの管理にも骨が折れそうだ。
コーネル大学の研究チームが開発したデバイスなら、1台で家じゅう家電を管理できる。レーザーで振動を検出しAIが分析することで、家電の状況を追跡する「VibroSense」について見ていこう。
ディープラーニングで振動の特徴を判別
VibroSenseは、レーザーを壁や天井に当てて細かな振動をキャプチャ。その出どころや性質を判別する。
研究チームは、レーザーを使って小さな振動を検出する技術および、ディープラーニングでそれらを読み解く技術の開発を試みた。
振動データでトレーニングし、アクティビティによる振動が部屋から部屋に移る際の特徴を学習。冷蔵庫や電気ポット、水道など17種類のアクティビティを判別できるようになったようだ。
96%の精度でアクティビティを判別
5つの家で2日間に渡って実施したテストでは、17種類のアクティビティを約96%の精度で判別できた。またVibroSenseは、5段階にわけた家電や水道の状況を、97%以上の精度で区別することができたという。
イベントの発生と時間を検出できる同デバイスは、シンプルに洗濯物の干し忘れや水の止め忘れを通知するシステムに利用できるだろう。
さらには振動を通して、電気や水の使用量を管理したり、家電の故障予兆を検知したりも可能になるかもしれない。
参照元:Device tracks house appliances through vibration, AI/ Cornell Chronicle
- Original:https://techable.jp/archives/137346
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:YamadaYoji
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