「スクリーンタイム」や「Digital Wellbeing」は、アプリを立ち上げている時間を教えてくれるが、実際どれくらい画面を見ているかまではわからない。
スマホやアプリの適切な利用を促すうえでは、画面を見る頻度やタイミングなんかがわかれば有用だろう。
これを実現すべく、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHチューリッヒ)の研究者は、日常的に画面と視線の動きを記録するシステムを開発した。
スマホに搭載のフロントカメラとセンサーだけでアイトラッキング
従来、アイトラッキングには専用のデバイスが必要だった。今回研究者が開発したシステムは、スマホのフロントカメラとセンサーだけでアイトラッキングができる。
システム開発にあたって研究者は、電話のロックが解除された際にフロントカメラで録画。さまざまなセンサーとメタデータを並行して収集した。
アップロード時間の節約やプライバシーを考慮して、サーバーに送信するビデオデータをユーザーが選択できるような設計を採用している。
アルゴリズムとビデオデータを公開
のべ472時間のビデオデータを使った検証では、連続して画面を注視する時間は平均7秒間だったといいう。また、アプリの種類や個人の性格などによって注視時間は大きく異なっていた。
研究者は開発したアルゴリズムとビデオデータを公開してくれており、アプリの開発だけでなく医療システムの開発や認知科学の研究などに利用できる。
同システムを搭載することで、スマホが適切な通知タイミングを自動で設定してくれるようになるかもしれない。
参照元:Our actual attention is now measurable/ EHT Zurich
- Original:https://techable.jp/archives/138746
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:YamadaYoji
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