Apple、Telegramにベラルーシ抗議運動に関する投稿の取り下げを要求

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暗号化されたメッセージングサービスTelegramは、ベラルーシの独裁政権に対する抗議運動のインフラとして利用されていますが、抗議運動に関するいくつかのチャンネルが「個人情報を公開」しており、App Storeのポリシーに反しているとして、Appleが削除を求めていることが明らかになりました。

Appleは検閲ではないことを強調

ベラルーシの大統領アレクサンドル・ルカシェンコ氏は、9月に不正選挙が暴かれ、現在国民の間で大規模な抗議運動が広がっています。
 
ベラルーシ抗議運動の動向は、Telegramのチャンネルを介して逐一報告されていますが、AppleがApp Storeのポリシー違反を理由にコンテンツの取り下げを要求してきた、とTelegram最高経営責任者(CEO)のパーヴェル・ドゥーロフ氏が述べています。
 
ドゥーロフ氏いわく、Appleは検閲ではないことを強調しており、あくまで「個人情報の公開」がガイドラインに反しているためと説明しているとのことです。
 

個人情報を露呈することがチャンネル存在の意義

ドゥーロフ氏は、抗議運動の動向を伝えるチャンネルは、「暴力的な権力側の人間と、不正選挙を行った人々の個人情報のみで構成されている」と述べており、それがチャンネルが存在している意義そのものである、と主張しています。
 
「要求を言語のベールに巧みに包み込みことで、Appleは自身のルールを押し通すことによって生じる責任を回避している」と、ドゥーロフ氏はAppleの姿勢に批判的で、Telegram上のアンケート調査の結果、「94%のベラルーシ人の人々がAppleが取り下げを要求したTelegramチャンネルの存続を支持していることがわかった」と述べています。
 
ルカシェンコ大統領が再選挙を拒否した場合、ヨーロッパ連合(EU)は制裁を行う構えを見せています。ルカシェンコ大統領は、抗議運動鎮圧のため致死性のある武器の使用もほのめかしており、予断を許さない状況が続いています。
 
 
Source:AppleInsider
(lexi)


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