Appleメガネ、ソニーの最新鋭パネル採用で22年前半に登場か

apple グラス
 
Appleが開発しているとされる「Appleメガネ(Apple Glass/Apple Glasses)」の詳細が明らかになりつつあります。同デバイス向けにソニーが供給する有機EL(OLED)ディスプレイは最新鋭のパネルだそうです。

ソニーの高性能ディスプレイを採用

日刊工業新聞が先日、Appleがリリース予定の「ヘッドマウントデバイス(HMD)」向けのディスプレイをソニーが供給すると報じたことで、Appleメガネについての情報が複数浮上しています。
 
ディスプレイ業界の内部事情に詳しいロス・ヤング氏も21日、複数から得られた情報として、AppleがソニーのmicroOLEDを使ったAR/VRグラスを開発しており、0.5インチで解像度は1,280 x 960、22年第1四半期(1月〜3月)に登場すると指摘しました。
 


 
ニュースサイトMacRumorsによると、解像度1,280 x 960で0.5インチディスプレイというスペックは、ソニーの高解像度UXGA(ウルトラXGA)OLEDディスプレイ「ECX337A」と一致するそうです。公式Webサイトには、最大1,000ニットの明るさで、コントラストは100,000:1、0.01ミリ秒以下の反応速度であることが示されています。
 
このレベルのハイコントラストだと、下記画像のように、実際の風景の上に情報レイヤーをシームレスに載せることが可能です。左(低コントラスト)が単にレイヤーを上から重ねただけなのに対し、右(高コントラスト)では文字情報だけがくっきり浮いて見えます。
 
micro oled sony ソニー
 
またエンベッド・ビジョン(カメラやセンサーによる視覚入力)を始めとするイメージプロセシングの開発を手掛けるFRAMOSも、ソニーのOLEDマイクロディスプレイは小型でありながら極薄で、最新鋭の性能を誇っていると指摘しています。ソニーが挙げている内容以外にも、正確な色再現のために広色域をカバー、低反射などの特長を兼ね備えているそうで、AppleのARデバイスとしては理想的な条件だと言えるでしょう。
 
そのほか、ディスプレイには薄く軽量の専用ドライバーが統合され、バッテリーの持ちを高めるための省電力モードも搭載される見込みです。

リリース時期は2021年か2022年?

AppleがいつAppleメガネをリリースするかの見方は分かれています。
 
リーク情報に詳しいジョン・プロッサー氏や日刊工業新聞は2021年とする一方、著名アナリストのミンチー・クオ氏や先述のロス・ヤング氏は2022年と予測しています。また、Appleメガネと「ARヘッドセット」は別との観測もあります。
 
ジョン・プロッサー氏によると、早ければ2020年第4四半期(10月〜12月)に発表される可能性もあるそうですが、11月に開催が噂されるイベントで言及されるのでしょうか。
 
 
Source:MacRumors,Sony,FRAMOS(pdf),Twitter-DSCCRoss,AppleInsider
(kihachi)


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