電通国際情報サービスが旭化成とタッグ!農業データ流通基盤の実証実験を開始

株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は、農業データ流通基盤「SMAGt(スマッグ)」に関する実証実験を開始。今月下旬から始まった同実験では、旭化成株式会社(以下、旭化成)が展開する「Fresh Logi™(フレッシュロジ)システム」と「SMAGt」を連携させている。

「SMAGt」と「Fresh Logi™システム」とは?

ISIDが手がける「SMAGt」の名前は、「Smart Agriculture Traceability」に由来。農産品の生産過程と取引状況を、ブロックチェーン技術によって記録するデータ流通基盤だ。現在、自治体や企業の協力を得ながら社会実装の検証が進められている。

そして、旭化成の「Fresh Logi™システム」は、運搬用ボックス「Fresh Logi™ボックス」を用いたクラウド型生鮮品物流システム。同ボックス内における温度や湿度などの環境をセンシングすることで、輸送・保管環境を可視化する。さらに、旭化成のインフォマティクス技術を活用し、青果物の鮮度の推定・予測も行う。

スーパーマーケットで実証実験を実施

ISIDは、前述の「Fresh Logi™システム」でセンシングした輸送環境データを、「SMAGt」に自動連携する仕組みを開発。商品に貼付されたQRコードの読み取りにより、さまざまな情報の取得が実現する。具体的には、「SMAGt」が管理する産地・経路情報や、「Fresh Logi™システム」が管理する輸送情報を得られるとのことだ。

連携の効果を検証すべくISIDが開始した実証実験は、東京都内にある大手小売スーパーの利用者を対象としたもの。今月21日から複数回にわたって行われ、来月上旬にも実施が予定されている。

実験では、町ぐるみで土づくりに取り組む宮崎県綾町の農産品を、「Fresh Logi™ボックス」によって都内のスーパーへ配送。利用者に対してQRコード経由で情報を提供し、その効果を確かめた上で事業化を目指すとしている。

PR TIMES

(文・早川あさひ)


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