Fujisawaサスティナブル・スマートタウンにて、UGVを用いた2段階の実証実験

神奈川県藤沢市のパナソニック工場跡地に2014年にひらかれた街「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」において、パナソニック株式会社が小型低速ロボット(UGV)による住宅街向け配送サービスの実証実験を実施予定。

人とモビリティが共存する活気あるコミュニティづくりを目指す同実験は、公道での走行検証を行うフェーズ1と、実証サービスの提供と検証を行うフェーズ2の2段階で行う。

フェーズ1、技術検証

フェーズ1のUGV公道走行実証は今年の11月25日~12月24日の期間で実施予定。

遠隔管制センターを同スマートシティの湘南T-SITE内に設置し、湘南T-SITEからアクティブパーク南側の住宅街周辺を走行するとのこと。

走行時は管制センターと自動走行ロボットを公衆インターネット網で接続し、オペレーターが常時監視体制をとる。UGVは障害物を回避しながら自律走行するが、自動回避が困難と判断された場合は管制センターからの遠隔操作に切り替えるようだ。

これにより、公道走行時の技術検証および課題抽出を行う。

フェーズ2、サービス実証

フェーズ2の配送サービス実証は2021年2月~3月を予定。実際に配送サービスを展開し、UGV活用による省人化、スマートフォンアプリを用いた非対面での受け渡し、UGVと遠隔管制センター間での対話機能によるコミュニケーションなどを検証。そのなかで、住民へのUGVを活用した配送サービスに対する受容性もあわせて検証していく。

なお、走行ルートと遠隔管制センターの設置場所は、フェーズ1の実証結果を踏まえて後日決定するとのこと。

パナソニックは、NEDOによる「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」への参画や、高輪ゲートウェイ駅でのロボティックモビリティ(ロボット電動車いす)の実証実験、万博記念公園でのモビリティサービスの実証、楽天株式会社が今月14日から横須賀市で行う実証実験へのUGV提供など、次世代のモビリティ事業に注力している。

UGVをはじめとする次世代モビリティの実装も含めた今後の展開に注目したい。

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