完成度高し。7年越しのMS新型ゲーム機『Xbox Series X』の魅力にせまる

2020年11月10日に発売されたマイクロソフトの次世代家庭用ゲームコンソール『Xbox Series X』は、同社の前世代ハード『Xbox One』発売から7年もの歳月を経て投入された最新モデルで、一部の海外ゲームタイトルなどを愛好する層にとっては、まさに指名買いすべき待望の新製品。同時発売された光学ドライブなしのコンパクトモデル『Xbox Series S』とともに現在は品薄状態が続いていますが、購入のタイミングを狙っているゲームファンは多いはず。

ここでは、現在ちょうど初回3ヵ月分の利用料100円(以降1100円/月)で加入できるキャンペーン中の『Xbox Game Pass Ultimate』で多数のゲームタイトルをダウンロードして遊びながら、そんな『Xbox Series X|S』の魅力を探っていこうと思います。試用したハードは『Xbox Series X』ですが、ダウンロード主体での基本的なゲーム体験は『Xbox Series S』でも同様のはずです。

Xbox Series X(税抜価格4万9980円)

下位互換とXbox Game Pass Ultimateが優秀すぎ。タイトル数不足の心配なし

マイクロソフトによれば、この新Xboxに最適化された(Optimized for Xbox Series X|S)ゲームでは短縮されたロード時間や最大120 FPSのよりリアルな体験をもたらすビジュアルを満喫できるとのことなのですが、新ハード発売直後ということもあって、こうしたタイトルはまだ出揃ってきていないというのが正直なところ。

しかしながら、過去のXboxシリーズでリリースされていたゲームの多くが下位互換により『Xbox Series X|S』で遊べるようになっていて、先述の『Xbox Game Pass Ultimate』で100以上の旧作をダウンロードできるので、お目当ての作品がリリースされるまでは過去の作品を片っ端からプレイしてこれまでのXboxの歴史を振り返る、というのも悪くないかもしれません。


XBOX GAME PASS

ちなみに『Xbox Game Pass Ultimate』ではElectronic Artsの一部作品も追加料金なしで遊べます。この機会に『EA SPORTS FIFA 20』や『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』といった既発の人気ビッグタイトルに挑戦するのもおススメです。

圧倒的な静粛性でストレスのないゲーム体験

実は個人的にはここしばらく家庭用ゲームコンソール機からは距離を置いていて、その理由はスマホゲームの充実以上に「家庭用ゲーム機は音がデカすぎる」という悪い印象があったからなのですが、今回試用した『Xbox Series X』はその点で非常に優秀だと思います。

なぜなら、ハードウェアのグラフィックパワーをそれなりに酷使していると思われる『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』『ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN』をそれぞれ4時間程度連続プレイした後でも、縦置きした筐体天面の排熱口は触れてもほのかに温かい程度の温度だったし、なによりプレイ中は室内の空調の音のほうが気になるくらいの静粛性だったのですから。

いずれもゲームディスク読み込みを伴わないダウンロード版でのプレイだったとはいえ、『Xbox Series X』の騒音・排熱問題への取り組みはかなりのものです。生活空間のなかで使う機器は、音が静かであればあるだけストレスもないわけですし、ゲームは家族が寝静まった後でひっそりと遊ぶもの……なんてゲーマーにとっては大歓迎でしょう。

Series XとSeries S、どちらを選ぶ?

さて、ここまで試用してきて悩ましいのが、税抜4万9980円で物理ディスクのドライブ内蔵、スペック的にも優位な『Xbox Series X』を選ぶべきか、物理ディスクは使えずダウンロードのみではあるけれどコンパクト、かつ価格が2万9980円とリーズナブルな『Xbox Series S』で必要十分条件を満たしていると判断するか、ということ。

個人的な印象としては、『Xbox Game Pass Ultimate』でダウンロードできるタイトルだけでも相当に遊べるし、昨今の通信回線事情やXbox自体のネットワーク性能の高さもあって、今後のOptimized for Xbox Series X|Sなタイトルも欲しいものはダウンロードで入手すればいいと思っているので『Xbox Series S』の省スペース・低価格ぶりは非常に魅力的だと感じます。スペック差で特に気になるところは、Series Xの1TBに対して512GBにまで半減するストレージ容量。

なにしろ最近の大作ゲームは想像以上にストレージを食うので、何本ものタイトルを本体内に保管しておこうと考えると、1TBでも思ったより手狭に感じるものです。追加のストレージ拡張カードが2020年末に発売予定ではありますが、長く使っていくことを考えると、Series Sの512GBではいささか心もとないと感じるかもしれません。そういう意味では、物理ディスク不要と考えるユーザーであっても、価格差には目を瞑って『Xbox Series X』を選んでおいて困ることはないでしょう。本体サイズもフットプリントおよそ15cm四方、高さ30cmほどと、そこまで巨大というわけではありませんし。

公表されているスペック、ゲームソフトの下位互換性、動作時の静粛性、サイズといった基本的な使い勝手を見る限り、長年待たされただけあってゲーム機としての完成度が非常に高いレベルなのは間違いありません。あとはこのスペックを活かせる新タイトルが揃うのを待つばかり。他機種にはないゲームのラインアップに魅力を感じるなら、検討する価値は十分以上にありそうです。

Xbox オフィシャルサイト: 本体、ゲーム、そしてコミュニティ | Xbox


Amazonベストセラー

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA