2020年春の破産申請を乗り越えて通信衛星企業OneWebが36基の衛星をロシアで打ち上げ

積極的な打ち上げへの復帰において衛星コンステレーションオペレーターのOneWebは、軌道上の既存の宇宙船群に加えるため36個の新しい衛星を送り出した。2019年に6機、2020年の2、3月にそれぞれ34機の人工衛星を打ち上げ後における3回目となる同社の大規模打ち上げだった。前回の打ち上げ後、OneWebは財政難に陥り2020年3月に破産保護を申請したが、英国とBharti Globalが一部資金提供する契約のおかげで7月に破産から脱却した。これがOneWebにとってのこの1年間だ。

米国時間12月18日の打ち上げは、ボストチヌイ宇宙基地で行われ、ロシアのソユーズ2.1 bロケットが使用された。これはボストチヌイ宇宙基地で行われた最初の商業打ち上げになるが(以前、ロシアの国営宇宙開発企業Roscosmosが行っていた商業打ち上げはバイコヌール宇宙基地で行われていた)、OneWebの目標軌道との相対的な位置関係のため、34機ではなく36機の衛星を打ち上げることができた。

OneWebは、地球を拠点とするネットワークで使用するための広帯域接続を提供する低軌道衛星群を構築している。最終的には648基の衛星を軌道上に乗せることを目指しており、2022年までの目標達成に向けて打ち上げペースの加速を図り、顧客にグローバルなネットワークを提供できるようとしている。

OneWebが提供するサービスから収益を得られるようになるためには、運用を開始することが鍵となる。

同社はまた、SpaceX(スペースX)とAmazon(アマゾン)の両社が構築している資本力のある大規模なLEOネットワークとも競合している。しかし、先週行われた「TC Sessions:Space」で聞いたところによると、世界規模での高品質な接続性に対する需要には事欠かないため、LEOブロードバンド市場ではAmazonのDave Limpをはじめ複数の勝者が存在する余地は十分にあるという。

OneWebは英国とBharti Globalの提携で倒産から抜け出したが、、Bhartiのファウンダーで会長であるSunil Mittal(スニル・ミタル)氏は先週初め(SpaceNews記事)に、同社のコンステレーションを終えるためには総額25億ドル(約2580億円)を調達する必要があるだろうと述べている(その半分は英国とBhartiコンソーシアムから提供される)。

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カテゴリー:宇宙
タグ:OneWeb

画像クレジット:OneWeb

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(翻訳:TechCrunch Japan)


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