新型コロナウイルスパンデミックによってインドでオンライン学習サービスの浸透が加速したことを受け、2020年約10億ドル(約1091億円)を調達したインドのEdTech大手Byju’s(バイジュース)が新たな資金調達を開始させようとしている。
この件に詳しい2人がTechCrunchに語ったところによると、Byju’sは評価額150億ドル(約1兆6367億円)で新たに6億ドル(約654億円)超を調達することで交渉している。評価額は2020年後半に110億ドル(約1兆2002億円)、2019年7月は57億5000万ドル(約6274億円)だった。
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共同創業者でCEOのByju Raveendran(バイジュー・レヴィーンドラン)氏は2021年2月、一部の既存投資家にかなりのサイズの新規調達を3月に行うことを告げた、と情報筋は話した。新規ラウンドの交渉はかなり進んでおり、いくつかの新規投資家がラウンドをリードすることが予想されているとのことだ。
Byju’sの広報担当は2021年2月と今週初め、コメントを控えた。
同社は調達する資金をスタートアップのさらなる買収に使う計画だ。現在、米国拠点のスタートアップ(TechCrunchは社名を確認できなかった)と買収の話し合いをしており、インドの対面式コーチング機関Aakashを買収するためにデューディリジェンスを行っていると匿名希望の情報筋は語った。Byju’sは1年前に、インドと米国で学生にオンラインコーディングクラスを提供しているWhiteHat Jrを3億ドル(約327億円)で買収した。
Byju’sは大学の学部や修士レベルのコースを学生が履修うできるように準備しており、近年は学校に通うすべての生徒にサービスを提供するためにコースを拡大してきた。Byju’sアプリでの個人指導はピザやケーキといった実社会のものを使って複雑な科目に取り組んでいる。
インド政府が数カ月にわたる全国規模のロックダウンと学校閉鎖を命令することになったパンデミックは、Byju’sそしてUnacademyやVedantuなどを含む他のオンライン学習スタートアップの成長を加速させた。
Byju’sはユーザー8000万人を抱え、うち550万人が有料のサブスクを利用している。GSV Venturesのマネージングパートナー、Deborah Quazzo(デボラ・クアゾ)氏は今週初めにインドのベンチャーファンドBlume Venturesが開催したセッションで、利益を上げているByju’sの2020年の米国での売上高は1億ドル(約109億円)超だったと話した。
スタートアップの幹部たちは最近開催されたUBSイベントで、Byjuの現在の収益ランレートは8億ドル(約874億円)で、今後12〜15カ月で10億ドルに達すると予想している。
Byju’sは現在、前回の資金調達で160億ドル(約1兆7473億円)と評価された金融サービスのPaytmに続くインドで2番目に価値のあるスタートアップになっている。
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カテゴリー:EdTech
タグ:Byju’s、資金調達、インド
画像クレジット:Paul Yeung / Bloomberg / Getty Images
[原文へ]
(文:Manish Singh、翻訳:Nariko Mizoguchi)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/03/26/2021-03-25-indian-edtech-giant-byjus-in-talks-to-raise-over-600-million-at-15-billion-valuation/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Manish Singh,Nariko Mizoguchi
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