テキサス州の地方裁判所にAppleの特許侵害によって被害が生じているとの訴訟が提起されました。対象となったのはiPhoneの位置情報をもとに様々な情報をアプリなどで表示するiBeaconです。
あまり使わないiBeacon
iBeaconはiOS7から搭載された機能で、iPhoneがビーコンを発する端末に近づいた時にアプリなどの挙動を制御できる機能です。店舗で展示されている商品に近づけば商品の説明がアプリに表示され、割引クーポンが配信されるといった使い方が想定されています。ただこの機能はあまり普及しておらず、AppleもiBeaconをさらに拡充させる気配はありません。
このあまり使われていないiBeaconの技術がテキサス州の企業が持つ特許を侵害しているとし、損害賠償などを求めた訴訟が同州の地方裁判所で起こされました。同社の主張によると2013年のiBeaconの公開により、Appleが合計6つの特許を侵害したとしています。ちなみにテキサス州の裁判所は特許権者(この場合、原告企業側)に有利な裁判が起こせることで有名です。
なおこの訴訟はいわゆるパテント・トロール的な活動と考えられており、訴訟を起こした企業も関連した事業を行なっていないようです。Appleは常にこのような訴訟に見舞われており、時として莫大な賠償金の支払いを命じられることもあります。今回の訴訟がどのような結果になるかは不明ですが、Appleが油断して対応すると大きな損害につながる可能性はあります。
Source:AppleInsider
(KAZ)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-370395/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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