株式会社HACARUS(以下、ハカルス)は、大阪ガス株式会社と共同で、地中の埋設管位置を自動で判定できる「AI自動判定ソフトウェア」を開発。熟練技術者のノウハウをAI化にすることよって、これまでは難しかった地中の埋設管の調査を、より早く、効率的に誰でも行えるようになります。
「AI自動判定ソフトウェア」が実現できること
ガス工事で道路を掘削する際は、地中に埋められている様々な管やケーブルを破損しないよう注意して作業を進める必要があります。大阪ガスでは、これら埋没物の位置特定に地中レーダーを使用していますが、配管状況や土壌によっては判定が難しく、正確な位置把握には熟練技術が必要でした。
今回共同開発した「AI自動判定ソフトウェア」には、ハカルスが強みとする、少データ・省電力で解析可能なAI技術が活用され、クラウド通信が不要なエッジ端末として組み込まれています。熟練技術がなくても、AIにより埋設管位置を正確に判定可能です。埋設管の位置の検出率89%を実現し、現場作業員の平均と比較して10%以上高い判定精度を達成しています。
大阪ガスでは、日本信号株式会社を通じて「AI自動判定ソフトウェア」を今年10月より販売を開始する予定です。
熟練技術デジタル化が急務の時代
少子高齢化などの社会課題に対応するため、日本の産業界においては熟練技術者のノウハウを会社の資産として継承していくことが急務です。「2019年版 ものづくり白書」でも、熟練技術のデジタル化を強力に推進することが述べられています。
ハカルスは、独自のAI技術を使って熟練技術をデジタル化することで、この課題解決に取り組んでいくとしています。
(文・和泉ゆかり)
- Original:https://techable.jp/archives/163358
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:izumiyama
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