Zoomは「ベーシック」の無料プランユーザーに対して広告を表示する試験的なプログラムを導入する。同社は、広告は投資の支えとなり、プラットフォームを無料のユーザーに今後も提供できると述べている。
基本プランユーザーがホストするミーティングに参加する基本プランユーザーに対してのみ、広告が表示される。最初のテストでは、ミーティングを終了するときにユーザーが見るブラウザのページに広告が表示される。最初のテストの完了後に、ユーザーインターフェイスの別の場所に広告が表示される可能性がある。
テストの一環としてCookie管理ツールへのリンクを示すウェブサイトにバナーが表示されるので、ユーザーはどんな広告が表示されるのかを管理できる。同社は、プライバシーの声明を更新してミーティング、ウェビナー、メッセージングのコンテンツをいかなるマーケティング、プロモーション、サードパーティの広告目的にも使用しないと明記したとも述べている。
Zoomはミーティング中は広告が表示されないと明言しているが、この最新の動きは大きな変更だ。無料の基本サービスでは最長40分のグループミーティングをホストすることができるため、Zoomはコロナ禍で爆発的な人気を得た。今回の変更で無料の基本ユーザーに対して新たな制限が課されることになるが、同社はこれは必要なステップであるとしている。
Zoomの最高マーケティング責任者であるJanine Pelosi(ジャニーン・ペロシ)氏はブログ投稿の中で「この変更によって、無料の基本ユーザーは我々が常に提供してきた堅牢なプラットフォームのまま、引き続き友人、家族、同僚とつながることができます」と述べた。
今回の変更が導入される前の2020年、Zoomは人気のビデオ会議ツールにはとどまらない存在になろうとしていた。2021年4月には同社プラットフォーム用アプリを開発する企業に投資するために1億ドル(約113億円)のファンドを開設した。2021年8月にはこのファンドから最初の投資ラウンドを実施した。
買収に関しては、機械学習ベースのリアルタイム翻訳を導入するためにドイツのスタートアップであるKarlsruhe Information Technology Solutions、略称「Kites」を買収する計画を2021年6月に発表した。さらにクラウドベースのカスタマーサービスソフトウェアメーカーであるFive9の買収も計画していたが、こちらはその後中止された。
画像クレジット:Thomas Trutschel / Getty Images
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(文:Aisha Malik、翻訳:Kaori Koyama)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/11/03/2021-11-02-zoom-is-piloting-ads-for-free-users/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Aisha Malik,Kaori Koyama
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