大規模ビルで活躍! ヒト型でもネコ型でもない自律走行の警備ロボット「SQ-2」

近年、オフィスや商業施設などの管理・運営において、警備業務を担う人材の不足と警備員への負担増加が課題となっています。この課題解決の糸口として警備ロボットに注目が集まっているようです。

そんな中、東京建物株式会社とSEQSENSE株式会社は、2021年9月1日~10月31日の期間、「オリナスタワー」および「新宿センタービル」の1階オフィスエントランスにて、警備ロボット「SQ-2(エスキューツー)」を活用した実証実験を実施。自律走行による巡回業務および立哨業務の性能を検証しました。

ロボットとクラウドシステム


警備ロボット「SQ-2」は、全高1.3メートルの存在感のある本体に、前方の様子を高解像度で映すカメラ、魚眼レンズで常時360度を撮影するカメラ、自己位置推定と3Dマップ作成を行う3D LiDARなどを搭載。

広視野角で、狭い通路や障害物の多い場所でも安全に走行することが可能だといいます。また、警備員室とつながるマイク・スピーカーや、バッテリー残量に応じて自動帰還し充電・再始動する機能などもポイントでしょう。

業務中には、対象物件の詳細な3次元マッピング、歩行者や障害物の発見、環境変化の検出を遂行。センシングの結果を自己位置推定および経路計画に利用することで繰り返し安定した移動ができるといいます。

そんな「SQ-2」と、導入施設側がロボットを運用できるクラウドシステムを組み合わせたプロダクトが、SEQSENSEの「警備ロボットシステム」。自社開発のクラウドシステムにより、警備拠点からロボットへの業務指示、ロボットから送られてきた情報の蓄積、巡回結果のレポート作成、ロボットのカメラから撮影されたストリーミング動画の録画再生が可能になります。

商用化後も実証実験を継続中

「SQ-2」は、商用化から約1年半で導入台数が累計10台を突破(2021年4月時点)。成田国際空港や「大手町パークビルディング」、「なんばスカイオ」など、さまざまな施設に導入され、なかでも「大手町ビルヂング」や「東京ポートシティ竹芝」では、ロボットが通信して自分でエレベータを呼び、複数フロアを行き来して巡回する業務もこなしているようです。

「SQ-2」は、すでに商用化されていますが、さらなる活用シーンを模索すべく、継続的に実証実験に取り組んでいます。2021年になってからも「渋谷PARCO」や日本郵便株式会社の商業施設「KITTE」などでの実証実験を行いました。SEQSENSEは、ロボットとクラウドシステムの開発を継続し、より良いサービスへと進化させていく構えです。

なお、「SQ-2」は、先日開催された「羽田スマートシティEXPO 2021」の会場にも登場。Techable(テッカブル)では、このイベントのレポートを公開していますので、興味のある方はこちらからどうぞ。

PR TIMES(1)(2
SEQSENSE株式会社

(文・Higuchi)


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