正直にいおう。電子書籍リーダー市場はかつてのようなものではない。Amazon(アマゾン)は長らく市場を支配し、Kobo(コボ)は相変わらず。だが、それでも両者から新しいデバイスが登場すると、いつも予想外の驚きが感じられる。市場の力が画期的なイノベーションを引き起こしているわけではない。
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一方、Barnes & Noble(バーンズ&ノーブル)も、まだコツコツと頑張っている、らしい。実際、同社は先日、2021年2台目となる「Nook(ヌーク)」デバイスを発表したばかりだ。Lenovo(レノボ)がデザインした10インチのタブレット(NOOK 10″ HD Tablet Designed with Lenovo)に加わったのは、2017年に発売された「GlowLight 3(グローライト3)」の後継機種である。
Amazonが待望のUSB-Cポートを「Kindle Paperwhite(キンドル・ペーパーホワイト)」に加えてから1カ月あまり、Barnes & Nobleは「GlowLight 4(グローライト4)」で同じことをやり、さらに内蔵ストレージを8GBから32GBへと4倍に増やした。
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ページめくりの物理的ボタンはそのままだが、ソフトタッチの筐体と同一平面に埋め込まれたことで、少しだけすっきりしたように見える。全体的には先代モデルよりも小さく軽くなっている。とはいえ、来週の発売を前に、同社はまだ、詳細な寸法や重量の数値は明らかにしていないけれど。画面は6インチ、300dpiと、先代モデルと変わらない。バッテリーも同様で、1回の充電で約1カ月間の使用が可能だ。
B&Nが継続的に事業を行っているという事実以外、特に興奮するようなことは何もない。当然ながら、Amazonの製品に代わるものを探している人にとっては、確かに1番の選択だろう。
同社のCEOも妙に元気づいたようで、リリースで次のように述べている。「Barnes & Nobleは現在、当社のNOOK製品群にかなりの投資を行っています。GlowLight 4は、2021年発売される2台目のNOOKデバイスです。私たちはお客様にデバイスの新しいファミリーをお届けすると同時に、今後数カ月から数年の間にNOOKを再活性化していきます。チームは新しいNOOK製品の開発にしっかりと取り組んでおり、私たちは2022年に向けたイノベーションの強力なパイプラインを目にすることができ、大変うれしく思っています」。
そうなのだ。2022年はNOOKの年だ。初めて聞いたかもしれないが。それはともかく、GlowLight 4は12月8日に発売される。価格は150ドル(約1万7000円)。レノボのタブレットより20ドル(約2260円)高い。20ドルのケースも用意されている。新型コロナウイルス流行中には、誰も彼もが「読書をしていた」と主張していたが、それで電子書籍リーダー市場は再び活性化するだろうか?まあ、おそらくそうはならないだろう。しかし、Barnes & Nobleは、今にもそうなりそうでウズウズしているというのであった。
画像クレジット:Barnes & Noble
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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/12/06/2021-12-01-look-another-nook/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Brian Heater,Hirokazu Kusakabe
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